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「コーヒーは体に良い」説の真実、運動機能の向上にもメリット?

2021-12-20 08:30:00 | 日記

これまで「体に悪い」「体に良い」で議論が繰り返されたコーヒーの真の効用とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

かつて、体に悪いとされていたコーヒー。タバコやお酒と同列に捉えられることもあり、「子どもや妊婦は摂取してはいけない」と多方面で言われていた。しかし、最近はその空気が変わりつつある。コーヒーを1日2〜6杯飲む人は、ほとんど飲まない人や全く飲まない人に比べて長生きするという研究結果が出たのだ。アメリカ国立衛生研究所では14年間かけて、40万人からデータを収集。調査期間中の全死因死亡率が男性で約10%、女性で約15%低かったのだ。

日本のビジネスパーソンにおいても、商談や会議において傍にコーヒーが添えられるシーンが多いことだろう。これまで「体に悪い」「体に良い」で議論が繰り返されたコーヒーの真の効用を、書籍『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(サンジブ・チョプラ著、ダイヤモンド社)から紐解く。

体に良いのか、悪いのか?

コーヒーに含まれるカフェインの効能

歴史を遡ると、コーヒーは薬として服用されてきた飲料だ。古来より人間は、カフェインに含まれる覚醒作用を活用してきた。カフェインを摂取すると、計算力や記憶力が向上し、疲労が抑制されることが判明している。こうした覚醒効果が、仕事の効率化やモチベーションアップを助けてくれるのだ。

さらにコーヒーを飲むと、仕事のパフォーマンスだけでなく、運動機能向上も期待できることが研究調査で報告された。

ハーバードメディカルスクール教授のサンジブ・チョプラ医師が、質の高い研究報告をまとめた書籍『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(サンジブ・チョプラ著、ダイヤモンド社)で、カフェインの効果についてこう述べている。

「カフェインは中枢神経刺激剤として作用し、心拍数や血圧を上昇させるなどの効果を通じて、頭が冴え元気になったように感じさせる。またカフェインには運動能力を高める生理作用があるため、エルゴジェニック・エイドとしての効果も期待できる」

エルゴジェニック・エイドとは、スポーツ栄養学の分野において、パフォーマンス向上が期待される食品のこと。運動機能をサポートする食品や飲料、サプリメントなどがこれに当たる。

「カフェインが神経系に作用すると、運動による疲れを感じにくくなり、トレーニングが楽に思え、疲労を感じずに長時間運動できることを、ほとんどの専門家が認めている」(『ハーバード医学教授が教える健康の正解』より)

同書によると、カフェイン入りコーヒーを摂取した場合、運動負荷テストの成績が12%向上したという試験結果が、スポーツ医学誌に掲載されている。

注目の栄養成分ビタミンDで

走り続けられる体へ

コーヒーのお陰で仕事がはかどり、スポーツにも打ち込みやすくなると聞けば、早速コーヒーを飲みたくなるだろう。

ただし、いくら運動機能が上がったとしても、疲れ知らずの体はない。長時間に渡り高いパフォーマンスを発揮できるということは、そのぶん体への負担はしっかりかかる。

そこで、愛飲家がコーヒーと共に積極的に摂取して欲しいのがビタミンDだ。ビタミンDに関する研究は、近年注目が集まっているのをご存知だろうか。

「国際骨粗鬆症財団によれば、ビタミンDは、骨と筋肉の発達、機能、維持を助ける栄養素です。その意味で、骨強度を維持し、転倒や骨折を予防するうえで欠かせません」(『ハーバード医学教授が教える健康の正解』より)とあるように、ビタミンDはこれまで骨粗鬆症予防に効果的な栄養成分として、女性や高齢者に積極的な摂取が推奨されてきた。

こうした骨の状態維持のほか、ビタミンDにはさまざまな健康効果が期待できることがわかってきた。

「ビタミンD欠乏はほかの健康問題とちがって、必ずしも目立たず、自覚症状もない。倦怠感や体の痛みなどを感じることはあっても、そうした症状はほかのいろいろな問題から生じることも多いからわかりづらい。重度の欠乏は骨の痛みや骨強度の低下、歩行障害、血圧上昇、うつ、頻繁な感染症を招くことがある」(『ハーバード医学教授が教える健康の正解』より)

ビタミンDは免疫調節物質であり、風邪やインフルエンザの予防効果が高いとも考えられている。また、血液中のビタミンDの濃度が高い人は、濃度が低い人と比べて認知症やアルツハイマーの発症率が低いという研究報告も興味深い。

屋外スポーツで日光を

浴びると体が強くなる?

ビタミンDは丈夫な体作りをサポートし、さまざまな疾患の予防効果まである優れた栄養成分だ。ただしビタミンDは、食品だけで必要量を摂取するのは難しいことを理解しておいてほしい。

意外にもビタミンDは、健康の代表格である野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていない。ビタミンDを多く含む食品は、イワシやサンマ、サケなどの魚類、しいたけやきくらげといったきのこ類だ。(参考/公共財団法人 骨粗鬆症財団

食事でビタミンDを十分に摂取するのが難しい人は、サプリメントで補うのがおすすめ。日光を浴びて体内でビタミンDの産生を促すことも効果的とされている。

テニスやゴルフなど屋外スポーツを楽しんだり、朝や昼間のランニングで日光を浴びたりすると体内のビタミンD産生を促せるだろう。屋内スポーツが趣味の人は、晴れた日には外でストレッチをするなど、日光を浴びる習慣を取り入れてみてほしい。

働く社会人はカフェイン入りコーヒーを味方にして、仕事とスポーツのパフォーマンスアップを狙うのが一石二鳥だ。ただし体のコンディションを整えるためにも、ビタミンDの補給も忘れずに。

【参考書籍】

『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(サンジブ・チョプラ著、ダイヤモンド社)

(文/鈴木 舞)



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