定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

胆のう切除手術 体験記 後半

2019年10月12日 | 店長日記

2019年10月2日(水)

 11時前にタクシーで中央病院へ向かう。6階西、消化器外科病棟616号室に入る。ほぼ正面に岩手山が、小高い丘にロシア正教会が展望できる窓際のベットを与えられた。二人部屋だがもう一つのベットは空いていたのは幸いだった。

 まず、手術に備えて腹腔鏡が近くに入るヘソの掃除、隠毛の除去後、シャワーを浴びる。食事は術後2日目の昼(6食抜き)からとなる代わりに点滴を開始。

 腹は減っているが体は元気なのでもっぱらのんびり読書で過ごす。明日、手術と言う実感がわかない。9時消灯。

 

3日(木)

 いよいよ手術日だ、やはり緊張する。11時、妻が来る。13時15分予定だが遅れるとのこと。

 準備として血栓防止用のソックスをはく、脚全体がきつく締め付けられる感じ。2時間遅れて、15時30分、3階にある手術室に移動する。自動扉の大きな部屋に入る、妻は待合室で待機することになる。私は2人の看護師に名前と手術の内容の確認を受ける。パンツを脱いでキャップを被り、いよいよ手術室に入る。ガランとした感のある部屋と中央の小ぶりのベットが印象的だった。ベットに仰向けになり、点滴と酸素マスクを付けられる。数人のドクターが入ってきて手術開始を告げられる。点滴で麻酔薬が入り、深呼吸を2~3度しているうちに意識を失った。

 夢を見ている状態の時、名前を呼ばれ目が覚めた。手術は終わりました、と告げられ覚醒した。ドクターから手術について報告があった。手術はうまくいった、癒着と壁が薄くなっている箇所があったので念のため検査に回したとのこと。ドクターにお礼の握手をした、がっしりした大きな手であった。

 616室に戻る。尿道に管と右横腹にチューブがつき、酸素マスクに手には点滴という状態。痛み止めが効いているのか痛みはそれほど無い。痛み止めが切れるとかなり痛くなるので効きがわかる。ラインで子供達に無事手術が終わったことを報告。即、お見舞いのメールが入る。

 妻は8時に帰り、一人で痛みと戦う。水も飲めないので許されているうがいで口の乾きを癒す。

9時消灯、夜中も看護師が熱、酸素量、血圧を測る。仰向けは痛くて、右腹にはチューブが付いていているので左側しか使えない、痛み止で痛みは緩和されているが痛いし気になってなかなか寝れない、少しうとうとするだけ、時間がなかなか過ぎてくれない、長く辛い夜だった。放尿の解放感がないことも辛かった。ラジオでも聞けたら気晴らしになったかも知れない。


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