ろこの絵本

ユニークな名まえのいぬとねこと ちょっとドジな男の子と おしゃまな女の子と いたずらからす一羽の たのしいお話

D51-デゴイチ

2015-12-14 | まじめ川


やあ みんな 元気かい。久しぶりだねえ。
先月 11月のことだけど ろこおばあちゃんは ふるさとの山口県に里帰りしたよ。
ろこおばあちゃんのふるさとの町は 町の真中を まじめ川という川がながれているんだ。
ろこおばあちゃんが 子どものころ過ごした家は まじめ川の近くにあったんだって。
このたびの里帰りで泊まったホテルも まじめ川の近くだったよ。
ろこおばあちゃんは 用事の合間に まじめ川のほとりを たびたび 散歩したよ。
まじめ川には 小さな鉄橋が一本かかっていて ろこおばあちゃんの家は その鉄橋の近くにあったんだって。
鉄橋の少し川下に 「寿橋」という橋があって 鉄橋から寿橋のあたりが ろこおばあちゃんの 子どものころの 遊び場だったんだって。
ろこおばあちゃんは 寿橋の真中に立って 長いこと 鉄橋をながめていたよ。
ろこおばあちゃんがながめているあいだに 3両連結の電車が 左から右へ1回 右から左へ1回 鉄橋を渡っていったよ。
大阪に帰って ろこおばあちゃんは この絵をかいたよ。
ろこおばあちゃんが 子どものころ この小さな鉄橋を 貴婦人(C57)や デゴイチ(D51)という蒸気機関車が 石炭や セメントや 石灰を積んだ貨車を引いて走っていたんだって。
ろこおばあちゃんは お兄ちゃんや 大きい姉ちゃんや 小さい姉ちゃんや 妹のえっちゃんといっしょに 寿橋から よく 貴婦人やデゴイチを ながめたんだって。
貴婦人は 客車も引いていたから いつか 貴婦人にのって 遠いところに 旅行にいきたいと 思っていたんだって。
この絵は そのころの 思い出なんだって。
今 ろこおばあちゃんのふるさとに住んでいる人たちは まじめ川の小さな鉄橋を 貴婦人やデゴイチが走っていたなんて 想像もできないんだって。
50年以上も昔のことだから 無理もないって ろこおばあちゃんは言っていたよ。
ろこおばあちゃんは こんどは まじめ川の お話の本を 計画しているみたいだ。
楽しみだなあ。
じゃあね。バイバイ。


Hi there!
Grandma Roko's hometown was a beautiful city.
There were a lot of plants in the city.
Especially along the Majime River, there were some parks.
Big trees, art sculptures, flower beds and benches were there.
Collered leaves in orange or red or yellow were falling from big trees.
It was so romantic. 
I want to go there again.
I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year!
See you.
December 14, 2015.