「読まなかったことにしてくれ!!」

タイダイ染め,絞り染めで浮かび上がるマンダラ模様に今日も必死(-v-)

わりと大事な話

2010-10-05 13:09:27 | Weblog
いつかも書いたかなあ。
昔、パンクロッカーになろうと思いました。
そんなものにはすぐ成れたのです。
形だけは。
髪を逆立てて、ホームセンターで鎖を買ってくれば出来上がりです。
おまけにバンドでも始めれば、一つの到達点です。
もうひとつ、今だ誰も出した事のない、やばい音楽を創ろうと決めたら最高です。
一生馬鹿やって騒いで損したり金かかったり、いっつもアウェイでLiveしたり、なのに底無しに楽しくなれる権利をゲットできます。
やったね♪ラッキー☆
ところが問題は目標と生活には違いがあるという事です。
つまり稼がないと、金がないとバンドも出来ません。
反逆だのレベルミュージックだの言ってる奴らが、普段はただ使われる立場。当たり前にサラリーマン。次の連休とボーナス命。
金使いたくないからってバンドやめちゃう奴もいます。てか結構多いのが現実です。
そんなんでバンド崩壊したりもしました。
バンドやんのは簡単なんだけど、何をやって稼いで生きてくかも大事なのです。
ロックするのは誰でも出来るんだけど、ロールするのが難しいのさとキースリチャーズも言ってました。
そんな事にはそれまで全く気付かなかったので、とりあえず、逃げました。海外に。バックレたのです。勇気ある撤退です。24か25の頃です。
だってそうしないと、つまんない自分の人生しか見えなくなってましたから。
で、旅を続けるわけですが困った事になりました。
特に人生観など変わりません。
いや、少しずつ変わってはいくんです。
アジアの混沌から匂い立つような生きるエネルギー。命自体が持つ力強さと軽さ。自分もそんな風に生きたい。
でもこれから何やって生きてく?という答えが見つかりません。
この命を燃やせるような生き方はなんぞや?
足りないものがわからないから、旅を続けるしかありません。
出来れば日本でゴロゴロしてたかったんですが、若さというのはいつも何か焦ってるもんです。
ところで、ペルーに行った事はあるでしょうか?
僕が行ったのは、南米まで行くと円は両替できなかったりした頃です。
ここで、ほんのちょっとした光景で、人生が決定するような事がありました。
今や世界中どこに行ってもあるマクドナルド、ケンタッキー。バーガーキングとかファストフードの店が建ち並ぶペルーはリマの目抜き通り。
その神をも見落とすような隙間に。
ニメートル程の小さな隙間に、小さな汚い店があります。
よく見るとハンバーガー屋さんです。
まわりを、世界中を席巻するハンバーガー屋に囲まれながら、その店はハンバーガー屋をやっているのです。
ところが、そのちょっと汚い現地感丸出しのハンバーガー屋さんは、明らかにマクドナルドより売れています。皆が嬉しそうに買っていきます。
もちろん食べてみました。
注文するとハンバーグを焼き、ちゃんとパンも焼いてくれます。
それはもちろん、めちゃくちゃ旨いのです。
めちゃくちゃ旨いのです。
何でこんな不利なところで店を出してるんですか?セニョール?
「うちのハンバーガーの方が美味いからだ!わっかるかな~?ハポ~ン♪」
…………………………………
カッコイイ~!!
おいおい、抱かれたい度No.1だぞ!
これだよ。これです。
これなんです。
まったく一個人の力で、心で、魂で、手間隙かけて、巨大資本に立ち向かう。
多分たいして儲かるもんじゃないでしょう。
SO WHAT?ソーファット?それがどうした?です。
負けない五分の魂です。
足りないものは何だったか、上手く言葉にはできませんが補填完了です。
それは今の日本人にそのまま足りないものだとも思います。

料理でも雑貨でも服でも何でも良い。
誰にも真似できない個人の魂の輝きが必要じゃい!!
ついでに楽天なんて、人のふんどしも必要ないぜ!だって人のはちょっと…積極的に遠慮します。

そんな店をしたくて、今日もアジアの乱鬼龍と異名を馳せるべく、仕入れに爆走しています。

うちの店は輝いてますか?
魔羅烏賊やら羅苦転ではなくうちで買っていただいてる理由が、あのハンバーガーと同じであったら嬉しいなぁ。