Rosso Laboratory

HDRI

前回の続き。


<HDRI>

これまた近所の神社だが、木陰になった参道から明るい拝殿を撮影したものである。


<基準露出>

元の写真と比べると、参道上の日向と日陰部分はコントラストが更に強くなっているにもかかわらず、暗くてよく見えなかった部分も表情がよく見えるようになっている。また、地面の雑草の緑もよく見えるようになったせいか、妖しく光っているかのようで面白い。

このようにコントラスト差が強い風景では、露出によって部分的に色が飛ぶか黒く潰れてしまうかのどちらかになることが多いが、HDR合成ではコントラスト差を残しつつも色や表情を調整しながら再現できるところが良い感じだ。

この画では拝殿が暗くなってしまったのが少し惜しい感じなのだが、元画像との更なる合成で何とかなるかな?

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<HDRI>

お次はその近くの公園にて撮影したものだが、ここまで効果を強めるとアニメの背景画や映画のイメージボードの世界に近い感じがする。


<露出過多>

この写真は露出過多の1枚であるが、最も明るいこの写真でさえ左下や右側の部分は暗くてよく見えない。他の2枚では尚更である。この写真をフォトレタッチソフトで補正してやると、


<トーンカーブによる階調補正>

このように見えなかった部分もよく見えるようにはなるのだが、その見えるようになった部分では陰影は弱く立体感に乏しい。やはりHDR画像の方が印象的で良い感じに見える。

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ということで、絵画的表現が出来たり、暗い部分をはっきり見せたり出来るHDR合成。これは3DCGのテクスチャー用画像としても使えそうだ。

写真をそのまま使うと他のストラクチャーと一緒に並べた時に存在が浮いてしまうということがTRAINZでもあったが、絵画的な画像に変えることで馴染みが良くなるような気がする。また、陰で暗くなって判別しづらい床下機器に対しても、資料及びテクスチャーとして活用できるのではなかろうか。

まぁ3DCGでHDR画像を使うという話は以前からあって、このブログでもIBL(イメージベースドライティング)の話をした時に実は既にHDRの話は出ているのである。ただその時は照明ステージのセッティングに使うという話だった訳だが。

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最後に、追加で昨日撮った鉄道関係のHDR合成写真をば。





これは岩槻城址公園にある昔の東武特急「きぬ」ですな。赤ん坊の頃に乗ったことがあるらしいのだが当然記憶にはなく、岩槻城址公園でしか見た記憶はない。

実車の外部塗装は剥がれかかっていてそれほど状態の良い感じではなかったが、この画のように汚れきった感じという訳でもない。ただこんな感じの方が存在感がある気がしたのでトーンマッピング処理時にそのようにしただけである。また運転台の画を見ているとTRAINZの車両でもこんな雰囲気の絵になっているものもあったなぁと思ったりもする。

HDR画像では複数枚の全く同じ構図の写真が必要なので、このように静態保存の車両や停車中の車両しか狙うことは出来ない。一応走行中の車両にも挑戦してみたが、やはりゴーストが現れて上手くいかなかった。ゆっくり走っている車両を望遠で狙えば可能性はあるのかもしれないが、走行中の鉄道車両を被写体にしたいという気は特に無いので挑戦することも恐らくないだろう。(追記:いや待てよ。まだ試していないがRAW1枚からの作成という方法もあるみたいだな。制限があるみたいだけど)

まぁこんな下手っぴの写真を見るよりも、こちらのギャラリーを見た方が有意義でしょうな。そちらを見ると夜景だけでなく、海の撮影もやってみたくなる。本当にあんな色が出てくれるならばラッセンの絵を買う必要なんか無くなるな(笑)。

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