私がHDR合成をするソフトは基本的にはAuroraHDRです。LuminarNeoでも合成は出来るのですが、バッチ処理が出来ることと気に入っているエフェクトがあることからそうしています。それでは作業行程をお見せします。
まずはこれがEV±0の通常の写真です。白飛び黒潰れという程ではありませんが屋根に近しい部分があります。
EV-2、-1、±0、+1、+2の5枚を撮影しHDR合成したものです。全体的にやや暗くなりましたが屋根の白飛びしかかった部分もグレーになりました。これだとまだ普通の写真に見えます。
AuroraHDRのHiConというエフェクトを使います。ハイコントラスト化のエフェクトなので明暗が強調され色味が強くなっています。ちょっと絵画っぽいかなという感じになりますね。なおバッチ処理だとエフェクトは1つしか使えないのでここまでとなります。
更にAuroraHDRのCreativeDramaというエフェクトを使います。ドラマチックにするというエフェクトで更にコントラストが強調され少しザラついた絵画的な感じになります。やりすぎのHDR写真は絵画っぽくなると言われますが、昔使っていたPhotomatixなんかはこれよりも更に強烈でしたから、これでもまだ大人しい方です(^_^;)
写真的な感じで控え目にする時はHiConまで、強烈なインパクトを残したい時はCreativeDramaも使うという感じにしています。それでは風景や建築物の場合も見てみましょう
<<風景>>
<通常写真>
<HDR合成>
<HiCon>
<CreativeDrama>
<<建築物>>
<通常写真>
<HDR合成>
<HiCon>
<CreativeDrama>
ということで、HDR自体は即絵画的になるというものではなく、エフェクトの掛け方次第ということになっています。絵画では白飛び黒潰れを表現するということはまず無いですから、HDRという表現は絵画的下地になり、そこに独特のエフェクトが掛かることで絵画的表現が出来上がります。