
<これが問題の「3面4線ホーム+複線架線柱」>
実際にこういう場所が存在するのかもしれないですが、今まで見たことがないし何よりもカッコ悪い。
つまり、いまだにVRM4には駅用の架線柱が無いということなのですよ。なので、パターン毎に幾つかの現状を見て、対策案を考えてみましょう。
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<1面2線島式ホーム+3線架線柱>
これはそんなにおかしくはないでしょう。3線架線柱ではなく、左右に単線架線柱を配置するのもありです。ホーム屋根がある場合には、屋根の支柱から伸びるアーム(以下これを仮に「駅用単線架線アーム」と呼ぶ)に架線を配置するのが一般的だろうとは思いますが。
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<2面2線対向式ホーム+複線架線柱>
早くもアウト。白線のそばではなく、壁側に柱が立っていなくてはならないはず。よって、

<2面2線対向式ホーム+3線架線柱>
柱の位置はこれで良いが、架線がちゃんと線路上にあるもの(以下これを仮に「駅用複線架線柱」と呼ぶ)が必要であるということです。
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<2面4線島式ホーム+3線架線柱&トンネル用>
ここまで書けば既に現状は容易く想像できると思うので省略し、あるべき姿のみを書きます。この状況を見れば、先の「駅用複線架線柱」の柱の間隔はこの絵のホーム中央からホーム中央の間、つまり34mm×3=102mmであれば、2面2線対向式ホームと2面4線島式ホームの両方で使えそうです。更には「駅用単線架線アーム」とは別に、両外用にホーム中央から配置できる「駅用単線架線柱追加」があればOKでしょう。
このパターンでは3線架線柱+3線架線柱追加で現状でもいける気はしますが、駅構内で線路と線路の間に柱が立つというのは、あまり見た記憶はないような気はします。
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さて、次は今問題にしている3面4線ホームですが、その前に。
アイマジック社が、このような駅用の架線柱が必要であることに全く気が付いていないかといえば、そうではないという証拠を挙げておきます。

<3面4線ホーム+DBStasion 駅用Mast>
ユーロシリーズの架線柱には、通常の線路用だけでなく駅用の架線柱もあるのですよ。何故ユーロシリーズにあって、主力であるはずのVRM4にはないのか、不思議な感じ。この架線柱が使えれば良いのだけど、日本のホームには合わないよね。
で、話を戻すと、

<3面4線ホーム+3線架線柱&追加>
上記の「駅用複線架線柱」とこれから柱を1本除いた「駅用複線架線柱追加」があれば良いということになるでしょう。
ちなみに、現状の架線柱だけでいくなら、3面4線ホームでは、

<3面4線ホーム+3線架線柱追加&複線架線柱追加>
こんな感じにするしかないかなぁというところです。
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最後にまとめます。駅用の架線柱として必要なものは、
①駅用単線架線アーム
②駅用複線架線アーム(①だけでもいけるけどコレもあった方が良いでしょう)
③駅用複線架線柱
④駅用複線架線柱追加
⑤駅用単線架線柱追加
以上の5種類というところでしょうか。これは最低限必要なものということで、停車線と停車線の間に通過線があれば、4線幅で3架線の柱も必要になるでしょうしね。
VRMユーザーの中にはフレキシブルタイプの架線柱が欲しいという要望も出ていますが、線路間隔が決まっているからフレキシブルでは対応しづらいと思うし、フレキシブルにするとストラクチャーの縦方向の柱などが異様に太くなったりして扱いづらいので、バリエーションを増やす方が現実的ではないかと思っているところです。
各要素毎に分割するという手もあるでしょうけど、ライトユーザーには少し辛いかもしれない。・・・が、通過線等色々な駅に対応するためには、やはり要素分割式も必要かも。