【写真:応援するライオンズ・ファン 2007年05月02日18時26分撮影】
5月26日。交流戦で中日ドラゴンズに連敗し、勝率5割に戻って
しまった西武ライオンズ。パ・リーグの順位においても、北海道日本
ハムファイターズに抜かれ4位に後退した。いったい何がライオンズ
に起こっているのだろうか。特に最近の攻撃陣の不振には、目を覆う
ばかりである。ゴールデン・ウィーク明け、本拠地所沢を離れること
5カード。「過酷な日程による調整不足」を原因にあげる論調もある
のだが、それだけではない、もっと深い「何か」が根底にあるような
気がしてならない。きわめて危機的な状況だ。
開幕当初、4月は西口・涌井とカード別の柱が勝てていたので連敗
せずに好調を維持していた・・・ように見えた。打線も、打っている
・・・ように見えた。しかし、細川選手には失礼だが、脇役が牽引し
ての結果であり、1・2番が出塁してクリンアップで返すという本来
の姿からはほど遠い内容であった。これは他チームと比較して、もっ
とも物足りなさを感じる部分であった。これでは勢いがつかないのだ。
やはり1番・2番、特に「2番打者」が固定されているチームは違う。
ここ数年の傾向であるが、ライオンズの攻撃内容が、大味になって
いる。今年も、量(チーム打率)のわりには質(得点圏打率)が伴っ
ていない。チーム打率が高いのは、確かに「個人」で見れば、単発で
打っている。しかし、それがつながらないのだ。残塁も多い。また、
試合が決定的になった楽な場面では打てるものの(当然か)、タフな
場面(例えば2死1・2塁)や終盤における僅差のビハインドの状況
で、あまり結果が出ていない感がある。
反対にバッテリーを中心としたディフェンスでは、同じタフな場面
でピンチを凌ぐことができない。それ以前に四球がいかに多いことか。
また、ランナーを背負うと「もうピンチ」という感じの投手が増えた
印象がある。球威で勝負する投手が増加し、制球力で勝負できる投手
がほとんどいない。そして「目に見えないエラー」も加わった結果、
無駄な失点が増え、防御率が悪化している。これでは安定しない。
表面的に好調だった4月でも、現在の症状が既に出ていたと思う。
そして5月、そのバランスが一度崩れ出すと・・・。もう「機能不全」
である。ライオンズというチームは、伝統的に野手の選手層が厚いと
思っていたのだが、現在では不思議なものでとても薄っぺらに見えて
しまう。そして、その野手の質が変わってしまっている。「しつこく
いやらしい選手」「ディフェンスが素晴らしい選手」「考えて工夫を
する選手」は次第に減少し、「どんと打つだけの選手」が増えている。
しかも、「ディフェンスに難がある選手」がいかに多いことか。西武
ライオンズはこのようなカラーではないはずだ。
この傾向に歯止めをかけよう。チーム内に何が起こっているのか。
それはわからない。いろいろな状況が現場を苦しめていることも想像
に難くはない。選手はモチベーションをあげる材料を必死に模索して
いることだろう。抜本的にテコ入れをしないと明日はない。
戦前、今年のライオンズは「苦しい」と評論家も見ていたし、実際
わたしもそのように見ている。ライオンズの現在の順位は、わたしが
戦前に予想しているポジションなのである。だから逆に冷静になって
見ていられるのである。来るべきものが来たと。
ただ、もちろんこのままではいけない。現場は応援しているファン
に対して「闘う姿勢」を見せ続けてほしい。わたしの予想なんかハズ
れてほしいし、なんだかんだ言っても、やはりライオンズには期待を
しているのだ。
感じていた正念場がついにやってきた。四半世紀の長い間、Aクラ
スを維持してきたチームは、12球団の中で西武ライオンズだけだ。
それは素晴らしいことだと思うが、それがなんだというのだ。社会は
その要因について、いろいろと詮索している。「無常」という言葉が
ある。果たして、このまま没落していくのか。いや、没落してしまっ
てもよい。「奈落の底」から不死鳥のように蘇ればいいじゃないか。
西武ライオンズよ。抜本的に変わろう。今がその分岐点だ。
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あんなに泥沼だったオリックスが連勝し始め、阪神ヤクルトは落ちる一方。
これって、流れというか勢いってもんですよ。
今年は特にどこも連勝連敗が多い。それだけ戦力に差がなくて、だれか調子のいい選手がいるかいないかだけで、ドンドン順位が変わっちゃうイメージで見てるんですけどね。
先発が崩壊(すごい言葉ですが)しても
代わりに投げる投手が頑張る。それがチームってえ
もんですよね。
今のライオンズにはそれがない。
野手についても然り。相手のバッテリー以前に自分の
ことしか考えている余裕がないように見えるのですね。
相当深刻ですよ。チーム内バラバラです。
うるさがたチーム・リーダー不在のツケが
ここになって表出した感じです。
>カブレラが何とかしてくれますって。
ありがとうございます。
2002年の日本シリーズでGに4タテくらった
状況とくりそつなんです。
W田は一度休養させたほうがよいと思います。
あとは赤田と片岡が揃うまで辛抱できるか・・・。