らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1449.I'LL FOLLOW THE SUN

2009-10-24 | 12.THE BEATLES
 ‘I'll Follow The Sun ’は、ビートルズのUK4枚目のアルバム
“BEATLES FOR SALE”に収録されたフォーク・バラードで、ポールの
作品です。前作の“A HARD DAY'S NIGHT”でもポールは‘And I Love
Her ’なる秀作を発表しましたが、素朴で美しいメロディ・ラインを
もった名曲です。

 この曲はポールが16歳のころに作られましたが、そのころのことを
ポールはこのように述懐しています。

 フォースリン・ロードの居間で書いたんだ。覚えているのは、その
 ときボクが風邪をひいた直後だったけど、タバコを吸っていたこと
 だね。16だったんだけれど。ギターを持ちレースのカーテンを見な
 がらこの曲を書いたんだっけ・・・。

 リンゴのパーカッションが、曲を牽引しています。彼は何を叩いて
いるのでしょうか。どっしりした質感もあるので、その前後よく使用
していたボンゴの音とも異なった音です。何かを手で叩いているのは
間違いないと思うのですが、何かのハコのようなものを叩いているの
でしょうか。

 ジョージは全体的にテネシアンのトーンを絞って演奏していますが
間奏のリード・プレイの音はハイ・トーンの音ですね。そういえば、
この間奏について、ジェフ・エメリック氏が『最後の真実』で「単に
メロディをなぞっただけの、ソロとも呼べない代物」と辛辣な表現を
していたことを思い出しました。

 それにしても、ポールのヴォーカル・ラインに対するジョンのコー
ラス・ラインは、計算してもこのようにぴったりとはまることのない
ほど完璧です。否、それは単にラインだけではなく「ポールとジョン
のセット」だからこそ創出される「響き」なのかもしれません。その
場の感性だけでこのような素晴らしいパフォーマンスをOUTPUTしたと
すれば、やはり「最強のパートナー」だからこそ成せる業になるので
しょう。



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4 Comments

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C-dur (らば~そうる)
2009-10-25 23:02:24
to:mensurazoirriさん

>ポールのハ長調の曲

おおっ。某サイトの絶対音感アプリの影響でしょうか。
鋭い切り込みですね♪

ハ長調ではないのですが同属のイ短調系の曲として
‘Things We Said Today’がありますね。

ご指摘の‘Can't Buy Me Love’は最初はニ長調でしたが
テイクを重ねた結果、リリースは「ハ長調版」になりました。
彼らがリメイクする場合、キーを上げることのほうが多かったのですが
このケースは珍しいなと思います。
返信する
ポールのハ長調の曲 (mensurazoirri)
2009-10-25 21:28:32

前期のポールの曲では意外に少なく、
Can't buy me love あたりが有名なのですが、
今回取り上げられた曲もシンプルな中に味わいの
ある佳曲と言えましょう。
返信する
ポールが徐々に・・・ (らば~そうる)
2009-10-25 21:16:00
to:タケチャンさん

「大人」の『フォーセール』♪
そんな中でポールの音楽的センスや多様性も
感じた1枚です。
返信する
大人 (タケチャン)
2009-10-25 02:13:07
フォーセールの中で、ビートルズサウンズが一
歩進んだことを象徴する曲の一つですね。
No ReplyやI'm a loserとならんで。

この3曲、大人の雰囲気一杯です。
大人のバラード。

ジョンの声の出し方がこれまでとまた違うよう
な気がしますし。
やっぱり詞の深みもあって。
返信する

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