またまた唐突なタイトルですみません。
プロ野球パシフィック・リーグで、目下単独最下位に低迷している
埼玉西武ライオンズ。ここまで不本意ながら予想通りの展開になって
います。巷では「投打が噛みあわない」「監督の采配」云々が噂され
ていますが、最大の要因は、「投手スタッフ整備の失敗」ではないで
しょうか。特に「中継ぎ陣の力量不足」は目を覆うばかりです。
ライオンズの中継ぎ陣の不安定さは今シーズンに始まったことでは
ありません。伊東監督の時代からその傾向がうかがえ、渡辺監督就任
と同時に「見事に花開いた」といえます。
昨年の終盤に、マジックを点灯させながらもホークスに逆転された
屈辱はファンはもちろんのこと、選手達も記憶に新しいことでしょう。
その時に、ホークスの主将である小久保選手から
西武の中継ぎならばなんとかなる
というニュアンスの、なんとも悔しいコメントをいただきました。
しかし、事実そうであったのですから返す言葉もありませんでした。
そして、その経験を果たすべく、2011年のシーズンを「球団ともども
スタート」するはずだったのですが、中継ぎ陣の顔ぶれに大きな変動
はありませんでした。さらに驚くことに、新人の大石投手や二年目の
菊池投手を開幕当初一軍に登録し帯同させていたのですから・・・。
大石投手はオープン戦での投球内容で明らかのように変調をきたして
いました。
「これはいかん。昨年と同じシーンを繰り返すだろう」と予想しま
した。そして、現時点でその通り展開されています。一ファンとして
なんとも心苦しい予想と結果です。出来ることならばハズレて欲しい
ところ。
しかし、そんなことも言っていられません。目の前の事実を厳粛に
受け止めた上でこれからのことを考えましょう。渡辺監督自身
ライオンズは先発を崩せばなんとかなると
思われているので
そのイメージを取り除かなければいけない。
と 4月30日のファイターズ戦終了後にコメントしています。監督の
言葉を受けて議論を展開してみましょう。
どのようにして(悪い)イメージを取り除くのでしょうか。
これには、短期的な策と長期的な策があります。長期的な策はライ
オンズというチーム・コンセプトの確認、見直しやそのための編成や
育成のハナシになるので、別の機会で議論したいと思います。まず、
「今シーズンをどのようにして戦うか」です。
相手チームにそのように(中継ぎのレベルが低い)と思われている
のですから、顔ぶれを変えましょう。同じ投手で対応していくことも
必要ですが、現状その質が急激に向上するとも思えません。 5月 3日
終了時点のスタッフを確認しましょう。
先発 :涌井、帆足、西口、牧田、石井一
中継ぎ:グラマン、ミンチェ、平野、星野、藤原、岩崎
抑え :岡本篤
渡辺監督は再編成に乗り出しているようです。4月末、不調の長田
投手を落としました。そして本日、先発としてスタートした平野投手
を中継ぎで登板させました。よく「中継ぎに降格」という言葉を聞き
ますが、これは間違っています。「中継ぎ」の役割はたいへんであり
「先発失格→中継ぎ配置転換」というものではありません。さらに、
不振の藤田投手、肘痛のシコースキー投手を抹消し、藤原投手と岩崎
投手を登録しました。その動きは評価しますが、この構成では相手の
ライオンズ中継ぎ陣に対するイメージは変わらないでしょう。
このような案はいかがでしょうか。先発陣のなかから1名中継ぎに
配置転換しクローザーかセットアッパーとして投げてもらうのです。
ライオンズの黄金時代に東尾投手や郭投手がチーム事情から抑え投手
に回ったことがあります。東尾投手はその「投球術とハートの強さ」
郭投手はその「キレのある球」で相手を抑える感じでした。その観点
から「1名」を考えると涌井投手になるのかなとも思います。無論、
突飛な案かもしれません。しかし、これくらのことを仕掛けていかな
ければならない危機的状況にあると思います。間もなく岸投手が復帰
しますので、5月から交流戦終了までの再編成案は以下の通りになり
ます。
先発 :岸、石井一、帆足、牧田、西口
中継ぎ:岡本篤、グラマン、星野、ミンチェ、平野、野上
抑え :涌井
交流戦終了以降は以下の通り。夏場の疲労を考えると12名の登録が
必要になるのではと予想しています。
先発 :岸、石井一、平野、帆足、牧田、西口
中継ぎ:岡本篤、グラマン、ミンチェ、星野、野上(菊池)
抑え :涌井、(大石)
いかがでしょうか。
また、投手陣だけに目がいってしまいますが、実は捕手の存在感や
力量による影響も大いにあります。やはり、細川捕手の移籍は現時点
でマイナス方向に働いてしまっているようです。捕手については簡単
にいきませんので、今シーズンは光山コーチの指導の下、銀仁朗選手
が頭の中を整理しながら進んでいくしかありません。辛抱です。
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プロ野球パシフィック・リーグで、目下単独最下位に低迷している
埼玉西武ライオンズ。ここまで不本意ながら予想通りの展開になって
います。巷では「投打が噛みあわない」「監督の采配」云々が噂され
ていますが、最大の要因は、「投手スタッフ整備の失敗」ではないで
しょうか。特に「中継ぎ陣の力量不足」は目を覆うばかりです。
ライオンズの中継ぎ陣の不安定さは今シーズンに始まったことでは
ありません。伊東監督の時代からその傾向がうかがえ、渡辺監督就任
と同時に「見事に花開いた」といえます。
昨年の終盤に、マジックを点灯させながらもホークスに逆転された
屈辱はファンはもちろんのこと、選手達も記憶に新しいことでしょう。
その時に、ホークスの主将である小久保選手から
西武の中継ぎならばなんとかなる
というニュアンスの、なんとも悔しいコメントをいただきました。
しかし、事実そうであったのですから返す言葉もありませんでした。
そして、その経験を果たすべく、2011年のシーズンを「球団ともども
スタート」するはずだったのですが、中継ぎ陣の顔ぶれに大きな変動
はありませんでした。さらに驚くことに、新人の大石投手や二年目の
菊池投手を開幕当初一軍に登録し帯同させていたのですから・・・。
大石投手はオープン戦での投球内容で明らかのように変調をきたして
いました。
「これはいかん。昨年と同じシーンを繰り返すだろう」と予想しま
した。そして、現時点でその通り展開されています。一ファンとして
なんとも心苦しい予想と結果です。出来ることならばハズレて欲しい
ところ。
しかし、そんなことも言っていられません。目の前の事実を厳粛に
受け止めた上でこれからのことを考えましょう。渡辺監督自身
ライオンズは先発を崩せばなんとかなると
思われているので
そのイメージを取り除かなければいけない。
と 4月30日のファイターズ戦終了後にコメントしています。監督の
言葉を受けて議論を展開してみましょう。
どのようにして(悪い)イメージを取り除くのでしょうか。
これには、短期的な策と長期的な策があります。長期的な策はライ
オンズというチーム・コンセプトの確認、見直しやそのための編成や
育成のハナシになるので、別の機会で議論したいと思います。まず、
「今シーズンをどのようにして戦うか」です。
相手チームにそのように(中継ぎのレベルが低い)と思われている
のですから、顔ぶれを変えましょう。同じ投手で対応していくことも
必要ですが、現状その質が急激に向上するとも思えません。 5月 3日
終了時点のスタッフを確認しましょう。
先発 :涌井、帆足、西口、牧田、石井一
中継ぎ:グラマン、ミンチェ、平野、星野、藤原、岩崎
抑え :岡本篤
渡辺監督は再編成に乗り出しているようです。4月末、不調の長田
投手を落としました。そして本日、先発としてスタートした平野投手
を中継ぎで登板させました。よく「中継ぎに降格」という言葉を聞き
ますが、これは間違っています。「中継ぎ」の役割はたいへんであり
「先発失格→中継ぎ配置転換」というものではありません。さらに、
不振の藤田投手、肘痛のシコースキー投手を抹消し、藤原投手と岩崎
投手を登録しました。その動きは評価しますが、この構成では相手の
ライオンズ中継ぎ陣に対するイメージは変わらないでしょう。
このような案はいかがでしょうか。先発陣のなかから1名中継ぎに
配置転換しクローザーかセットアッパーとして投げてもらうのです。
ライオンズの黄金時代に東尾投手や郭投手がチーム事情から抑え投手
に回ったことがあります。東尾投手はその「投球術とハートの強さ」
郭投手はその「キレのある球」で相手を抑える感じでした。その観点
から「1名」を考えると涌井投手になるのかなとも思います。無論、
突飛な案かもしれません。しかし、これくらのことを仕掛けていかな
ければならない危機的状況にあると思います。間もなく岸投手が復帰
しますので、5月から交流戦終了までの再編成案は以下の通りになり
ます。
先発 :岸、石井一、帆足、牧田、西口
中継ぎ:岡本篤、グラマン、星野、ミンチェ、平野、野上
抑え :涌井
交流戦終了以降は以下の通り。夏場の疲労を考えると12名の登録が
必要になるのではと予想しています。
先発 :岸、石井一、平野、帆足、牧田、西口
中継ぎ:岡本篤、グラマン、ミンチェ、星野、野上(菊池)
抑え :涌井、(大石)
いかがでしょうか。
また、投手陣だけに目がいってしまいますが、実は捕手の存在感や
力量による影響も大いにあります。やはり、細川捕手の移籍は現時点
でマイナス方向に働いてしまっているようです。捕手については簡単
にいきませんので、今シーズンは光山コーチの指導の下、銀仁朗選手
が頭の中を整理しながら進んでいくしかありません。辛抱です。
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