らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1284.ビートルズ・本家よりカヴァーが先に世に出る謎

2009-05-12 | 12.THE BEATLES
【SINGLE “LET IT BE c/w YOU KNOW MY NAME (Look Up The Number)”】

 もう、ビートルズの解散(実質的なではなく)も秒読みと言われて
いた1970年 3月に、シングル盤の‘LET IT BE c/w YOU KNOW MY NAME
(Look Up The Number)’がリリースされました。・・・とここまでは
よく知られた史実です。念のために事実をおさらいしておきましょう。

 1969年 1月:ビートルズが‘Let It Be ’をレコーディング
 1970年 3月:ビートルズがシングル‘Let It Be ’をリリース
 1970年 5月:ビートルズがアルバム“LET IT BE ”をリリース

 レコーディングからレコードのリリースに至るまで1年以上時間が
経過した理由については、ここでは取り上げません。まあ、いろいろ
ありましたよね。しかし、1969年 1月から1970年 3月の間に驚くべき
ことが起こったのです。

 本家のビートルズよりも先に
‘LET IT BE ’のカヴァーがリリース!

 こんなことってありえるのでしょうか。あったのです。当時人気の
あったフルート奏者のヒューバート・ロウズが1970年 1月 1日に新作
として‘Let It Be ’のカヴァーをリリースしたのです。そうです。
わずか2ヶ月の「時差」ですが、この時点で「ビートルズの‘Let It
Be’」はまだ世に出ていません。これは、かなり珍しいことではない
でしょうか。

 なぜ、こんなことが起こったのでしょうか。それは、ヒューバート
ロウズの「新作」をプロデュースしたクリード・テイラー氏に対して
ポールが1969年 1月にレコーディングした‘Let It Be ’をカセット
テープに録音してプレゼントしたからなのです。そしてテイラー氏は
1969年 9月にロウズの新作をレコーディングしました。

 それでは、なぜポールはテイラー氏に未発表の曲をプレゼントした
のでしょうか。それは、1967年にウエス・モンゴメリーによって発売
されたビートルズのカヴァー曲を含むアルバム“A DAY IN THE LIFE ”
の出来栄えに、ポールが深く感動したからなのです。実は、そのアル
バムをプロデュースした人。その人がテイラー氏だったのです。

 テイラー氏がポールからのカセット・テープを受け取った時、この
ようなメッセージが同封されていました。

 同封した曲は、まだビートルズとして未発表のものです。もしも
 ウエスが演奏してくれるのならば、こんなに光栄なことはありま
 せん。

 なんだか、すっきりしませんね。「謎」が残ります。テイラー氏は
なぜ‘Let It Be ’をウエス・モンゴメリーではなくヒューバート・
ロウズに演奏させたのでしょうか。ポールが望んでいたのにもかかわ
らず・・・です。それは、ウエスが1968年 6月に43歳という年で他界
してしまっていたからなのです。しかし。そのことをポールは知らな
かったというのも不思議ですね。



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2 Comments

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もしかすると (タケチャン)
2009-05-16 13:57:27
よくは分かりませんが、読んでいて、ポールは
ウェス氏の死を知ってたという気もします。

ちょっとペーソスを利かせた、ポール独特の
ウェスへの賛辞・・・
返信する
そうかもしれません (らば~そうる)
2009-05-17 00:58:31
to:タケチャンさん

現時点でわたしには事実がわかりませんが
おっしゃる通りの見方もできますね。
返信する

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