らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1198.CAN'T BUY ME LOVE

2009-02-15 | 12.THE BEATLES
 1964年 1月14日、ビートルズはフランスに飛び、半月近くツアーを
行いました。パリに滞在中にドイツからの要請で‘Sie Leibt Dich’
と‘Komm, Gib Mir Deine Hand’をレコーディングしますが、時間が
余ったようです。彼らは‘Can't Buy Me Love ’を手がけました。

 1964年 1月29日にパリの「パテ・マルコニー・スタジオ」で4テイ
ク録音され、リリースされたのは第4テイクです。レコーディングの
過程を窺い知る音源としては、1995年に発表された“ANTHOLOGY 1 ”
があります。その音源は「パリ」の第2テイクをベースにし、間奏の
ギター・ソロのみ第1テイクから編集で組み込まれました。

 “ANTHOLOGY 1 ”の音源からもわかるように、テイク2(おそらく
テイク1も)までのキーは、「D」で演奏されていました。ポールの
ヴォーカルがソウル風であることや、ジョンとジョージのコーラスが
「追っかけ的」であることから、リリースされたヴァージョンに勝る
とも劣らぬ「グルーブ」を感じることができます。

 “ANTHOLOGY 1 ”を聴いてからリリース・ヴァージョンを聴きなお
してみると、キーが一音下げられ「C」になったこと、テンポが遅め
になったこと(実はそんなに変わらないかもしれませんが)、そして
アコギ(J-160E)のストロークの音が前面に出たことなどが影響して
「落ち着いた」演奏に変化した印象を受けます。

 それにしても、たったの4テイクであれほどの完成度の高い作品に
仕上げるのですから、彼らの集中力・創造力には凄まじいものがあり
ますね。

 2つの「キャンバミ」。あなたはどちらがお好きですか?



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2 Comments

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ANTHOLOGY 1はモノ・ミックスでリリース (mino)
2009-02-15 23:13:21
ANTHOLOGYでは間奏のギター・ソロを第1テイクから編集までしておきながら何故かモノ・ミックスでしたよね。
他にも4トラック・セッションであるにもかかわらずEMIがワザとモノ・ミックスにしたと見受けられる楽曲がANTHOLOGY1、2に多いのが当時出た時残念に思いました。

第2テイクはブートで出た時は衝撃的でした。しかもリアル・ステレオ・ミックスで。途中で歌詞を間違えてポールがハミングで誤魔化すというハプニングも実にファンキーで結構好きだったりします。
返信する
やはり (らば~そうる)
2009-02-17 00:10:37
to:minoさん

リミックスのANTHOLOGY1,2・・・
出ません・・・か♪

ポールのスキャット(!?)。
ただ者ではありません。ジュジュビジュビ♪
返信する

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