【ALBUM “ABBEY ROAD”の裏ジャケ】
<表は『あの有名な画』です>
<表は『あの有名な画』です>
ビートルズの楽曲がリアルタイムにレコードにより発売されていた
時代がありました。レコードを購入すると、「独特の帯」が施されて
いて、キャッチーなコピーが印字されていました。“ABBEY ROAD”の
コピーは『全世界同時発売!!』だったかと記憶しています。実際、
このアルバムが本国(英国)でリリースされたのが1969年 9月26日で
あったのに対して、日本でのリリースはほぼ1ヶ月遅れの1969年10月
21日でした。
冒頭の画像は、わたしが当時購入した日本盤初版の「APタイプ」
裏ジャケです。少し近づいてみましょう。【画像1】と【画像2】を
ご覧ください。A面の曲目順が、ジャケットに印字されている順番と
レコードに収録されている順番と異なっているのが確認できますね。
具体的に言うと、ポールの‘Maxwell's Silver Hammer ’とジョージ
の‘Something ’が逆転しています。
【画像1】裏ジャケのインデクス
【画像2】AP-8815・A面クレジット
1969年当時は「単純な印刷ミス」と見られ、ジャケットの回収か、
改訂シールを添付することによる訂正処置があるかと思われました。
しかし、訂正処置はおろか、後発の1976年「EASタイプ」、1978年
「EALFタイプ」でも修正されることはついにありませんでした。
なぜなのでしょうか。これは謎です。
1969年当時のビートルズの状況は次第に文献等で明らかにされつつ
あります。事実はアルバムの発売直前になって急遽「2曲めのポール
の曲が3曲めに、3曲めのジョージの曲が2曲めに」なったことです。
ジャケットの訂正云々についてはともかくも、こちらのほうに興味が
いってしまうのです。なぜ直前になって曲順が変わったでしょうか。
当時4人やスタッフは、どのような論理や話し合いでアルバムの曲順
を決定したのでしょうね。
やはり単純に「‘Something ’が何よりも素晴らしい楽曲であった」
という見方が自然でしょうか・・・。
◇◆◇
今回のおまけです。‘The End’と‘Her Majesty’は当時同一の曲
として見做されていたのでしょうか。【画像1】をみてみると、‘Her
Majesty ’が印字されてなく、「隠しトラック的」になっています。
【画像3】を確認してみると、両曲の間の「空白」がなんとも微妙な
空間になっています。「別の曲なのかそうでないのか」判断に困って
いるような・・・。さらに【画像4】をみてみると、1曲として取り
扱っているように思えます。
【画像3】AP-8815・B面クレジット(‘The End Her Majesty’)
【画像4】添付されている歌詞カード(‘The End~Her Majesty’)
謎が多いアルバムですね。
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なんと!LP中央の穴から見えるのはジョンの鼻ですね!隠し味のような“発見”でした。
ポール死亡説は1969年の“ABBEY ROAD”発売前後に
話題になりました。
その根拠としては「今思えば・・・」的なものが
多く、何か「無理やり」感がないわけではありません。
ビートルズサイドが意識的に作り上げたという説も
その目的がはっきりしませんし
そういう説が取り上げられる(取り上げさせる?)
タイミングの設定も疑問が残ります。
興味はつきませんが、わたしは「偶然」とみます。
“ABBEY ROAD”の曲順については、取り上げるべき
テーマが非常に豊富なのですが
今回は記事にあるテーマに絞りこみました。
別のテーマは、またあらためまして・・・。
ジョンの鼻♪
ご指摘くださりありがとうございました。
あまりに感動しましたので
急遽、別記事を発表いたしました。→#443
そちらをご覧くださいませ。