らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1632.ビートルズ・SHE SAID SHE SAIDの謎

2010-04-25 | 12.THE BEATLES
 ‘She Said She Said ’は、ビートルズの中期の名盤“REVOLVER”に
収録されました。6月~7月に行われたワールド・ツアー(日本公演を
含む)の直前にレコーディングされたことはこの記事で既にご紹介いた
しました。

 “REVOLVER”のあたりになると、誰が何を演奏しているのか「わや」
になっています。使用楽器も然りで例えばベース。これまでは「‘Here,
There And Everywhere’だけはヘフナーを使用」と言われていましたが
アビイ・ロード・スタジオの資料によれば「1966年のレコーディングで
ヘフナーはスタンバイ状態だったが使用されず」とあります。また例の
「バーンズのベース」の逸話もありますね。そうです「ヌーソニック」
を抱えているジョージの写真です。

 さて、ハナシを‘She Said She Said ’に戻しましょう。ポールかく
語ります。

 はっきり覚えていないけれど、その曲はボクが演奏して
 いない数少ないビートルズ・ソングのひとつだと思う。
 口論か何かになって、ボクが「F×××!」と言って、
 彼らが「わかったよ。オレたちがやるからさ」。そう言
 ってジョージがベースを弾いたんじゃなかったかな。

 このコメントのハナシが「真」として、次の謎が生まれます。

【謎】

 ジョージがベースを弾いたとすれば、ポール所有のリッ
 ケン・バッカーを弾いたのでしょうか。いいえ、左利き
 仕様のベースの弦を張り替えてまでしてレコーディング
 に臨むでしょうか。やはり「ヌーソニック」を使用した
 のでしょうか。
 
 いずれにせよ、現在では‘She Said She Said ’のベースは、ジョー
ジが弾いたというのが通説になっています。しかしこの曲をあらためて
よく聴いてみてください。音の切り方や伸ばし方の絶妙さ、臨機応変さ。
ポールのテイストを感じてしまいます。ジョージには申し訳ないのです
が、急遽ベースを任されてこのようなパフォーマンスを演じたとすれば
それは物凄いことだと思うのです。
  


↑If this article is quite good, will you please click?

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1631.土曜日の朝 | TOP | 1633.REVOLVERの時代 »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ストラト (タケチャン)
2010-04-30 15:40:55
この曲は、ジョージのストラトキャスターの使いかたが特筆すべきと思ってましたが
返信する
らば~そうるの主観です (らば~そうる)
2010-05-01 11:30:56
to:タケチャンさん

おっしゃる通り、ジョージのストラトも特筆ものですね。
わたしはずっとSGだと思っていました。

その観点であげると
・ジョージのストラト(ファズ使用?)
・ジョンのギャンギャンなっているカジノ?
・変拍子の妙
・「ピャー」というトレブリーなオルガン
・リンゴの派手なドラミング
・メロディアスなベースライン

・・・きりがありませんね。

今回の論点は「ベースを誰が弾いたか」にフォーカスをあてています。

ちなみにアビイ・ロード・スタジオの資料には
トラック1:ドラム、ベース
トラック2:エレキ・ギター×2
と記録されています。

ビートルズのやり方であれば
この4つの楽器を「一発」で録音でしょう。
しかしポールがいなかったのであれば
リンゴがドラム、ジョージがベースでトラック1を完成
その次にジョンとジョージがギターを重ねる
ということになりますが
果たして・・・。
返信する

post a comment

Recent Entries | 12.THE BEATLES