【SINGLE 'I WANT TO HOLD YOUR HAND c/w THIS BOY'】
主旋律はどのラインなの?
'THIS BOY'といえば、1本のマイクに向ってジョン・ポールそして
ジョージがギターを弾きながら3パートのコーラスを披露する「画」
が印象に残ります。
当時、海外の曲につけていた邦題に印象に残るものが多かったかと
記憶しています。'THIS BOY'は「こいつ」とネーミングされていまし
た。なんだか趣がありますね。A面の'I WANT TO HOLD YOUR HAND'が
「抱きしめたい」。当時いったいどのような人が担当されていたので
しょうか。とてもセンスを感じます。
「こいつ」ならずこの曲の主旋律は、どのラインなのでしょうか。
この問題を解くカギはビートルズ初の主演映画"A HARD DAY'S NIGHT"
の中に収録されている'RINGO'S THEME 'にあります。「ひとりぼっち
になったリンゴが、川べりに座りセルフ・ポートレートを自分で撮影
しようとカメラを操作していると、カメラが水の中にぽちゃん・・・」
なんていうシーンを覚えていらっしゃいますでしょうか。あのシーン
に流れているのが'RINGO'S THEME 'で、「こいつ」のインストルメン
タル・ナンバーなのです。ストリングスの奏でているラインが主旋律。
そうです。それはジョンのヴォーカル・ラインなのです。
ジョンの創り出す「3パート・コーラスを前面にフィーチャーした
楽曲」は、3人(あるいは3多重の)ハーモニーの各構成音に「主張」
があるため、時として主旋律がわかりにくい場合があるのです。この
ような曲の例として'TELL ME WHY''YES IT IS'そして、'NOWHERE MAN'
などがあげらるかと思います。
ジョンにとって、当時音域的に上の「A」音をストレートな歌い方
で出すのは、至難の技だったのでしょうか。ライヴではしばしば「A」
音がつぶれてたり「勢い」で出していたように見え(聞こえ)ました。
何かの映像で、「A」音を出すのに成功した瞬間、うれしそうに目を
パッチリさせていたのを覚えています。印象に残るシーンでした。
それにしても、難しい3パートコーラスをつけ楽器を演奏しながら
ライヴでも披露していたのは、脅威です。'THIS BOY'は、あらためて
4人の演奏に関する「実力」を感じさせてくれる曲ですね。
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「THIS BOY」日本訳は「こいつ」???
すごい訳だよねぇ~?
で?日本訳「や・や・や」????
なんじゃ!これは!
教えて…?
歌詞の中で"THAT BOY"も出てきます。
「こいつ」に「あいつ」、あるいは「やつ」
ってところでしょうか。
「や・や・や」・・・って何だろう?
もしかすると「あれ」のことですか?
※ 私の評価では「this Boy」はビートルズの数多い曲の中で意外と上位なんですよ!
やはり♪
で、'THIS BOY'。そうですか~。いい曲です。
あ。前のコメントのタイトルの意味
やっとわかりました。
消えちゃったんですね・・・
映画のインストゥルメンタルに解答を見出す内容について同意します。あのシーンはたしかヘ長調(違ったらご容赦)でしたが、わかりやすい旋律でした。特に初期の曲には表題の点で議論を呼ぶ曲が多いようですね。
書いた後で思ったのですが
彼らにとって「主」も「副」もないのでしょうね。
その場で感性により4人あるいは5人で
曲を作りこんでいく・・・。
現代の音楽ではあまり感じられない
(それは自分の思い込みかもしれません)
「よさ」がそのあたりに感じられます。