らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

85.アドリブ~音楽とともに(高校生のころ・4)

2006-01-22 | 11.Music
【写真:なぜか"NESCAFE" 2006年01月22日02時57分撮影】
※商品と記事の内容は関係ありません。

 高校生の頃、合唱部の活動の前後に音楽室のピアノのまわりに集ま
ってみんなで歌った。私がピアノの伴奏をしていたのだが、その弾き
方はまったくの我流。しっかりレッスンを受けた人とは違って、指が
動かない。もっぱら伴奏はコード弾きである。左手を「ベース」に、
右手を「ギターのバッキング」に近い形で弾いていたかと思う。左手
は、よく小指と親指を駆使しオクターブで演奏していた。

 弾き語り(コーラス・ハーモニー)+みんなのメロディでやった曲
は、その頃流行っていた歌である。アバ、ツイストからキャンディー
ズ,ピンク・レディーまで。こう書くと年代がバレバレである。

dur⇔moll自由変換!?

 その中でも「秀逸」といわれたのは、「dur ⇔moll変換」である。
そう、文字通り曲の途中で急に変えちゃうのである。部活の合宿で、
朝のラジオ体操の伴奏を仰せつかったが、楽譜など無い。で、どうし
たか。耳で覚えた音をたよりに「感覚」で弾く。けっこうそれらしく
なるものだ。
 静かに、そして厳かにラジオ体操の伴奏を始める。第1体操である。
途中で・・・変えてみる。'moll'に。一同みな、コケる。(←注:脚
本ではない。)爽やかな朝、いきなり'moll'のラジオ体操第1を聴か
された方の気持ちは、いかばかりであろうか。気持ちを推し量ると、
とてもいたたまれない。「調子がいいので、続けて第2もやります。」
と「イケイケ」に。合唱の練習中でも、あらゆる曲でいきなり・・・
である。

 しかし、あまり度が過ぎると顰蹙を買うのは、いつの世も、どんな
場面でも同じである。

お笑いカルテット登場

 そうこうするうちに、合唱部の男女で気の合う4人組が誕生した。
当時の『サーカス』というコーラスグループの「ミスター・サマータ
イム
」に触発されたわけでもなんでもないが、カルテットを編成して
F高校の合唱コンクールに無謀にも出演。「出し物」が尋常ではない。

【出し物】

1.プロローグ(『ネスカフェ』のCF「ダバダ~♪」というやつ)
2.アデステ・フィデレス
3.調子のよい(愉快な)鍛冶屋

 白い毛糸の帽子に白いマフラーという「いでたち」で登場の4人。
この時点ですでに、普通ではない。のっけからいきなり『ネスカフェ』
の「ダバダ~♪」
先制攻撃に、音楽室はざわつきはじめ、やがて阿鼻
叫喚の世界がそこに広がった。やはり、4人は「お笑い系」になると
いう宿命なのであった。細木数子先生の六星占術にもそう書いてある。

 『ネスカフェ』は、Largo の6小節(最近のCFでは「4小節」と
さらに短縮編集されている。)で構成された、「コラール風」の小曲
である。らば~そうるがテレビの音声から耳でコピーし、簡単に編曲
(これぞインスタント)したものである。従って4人でのリハーサル
も、そこそこに。きわめてアドリブに近い形の本番となった。それで
いながら、最後は「ピカルディの三度」で決め・・・る。この「ぐだ
ぐだ」(当時は「うだうだ」という語を使っていた)な「ノリ」を、
以心伝心で演出することができる仲間って、とても貴重だ。

 この頃ハーモニーつける「快感」を経験したことが、現在カラオケ
ルームに活かされている。人が歌っている最中に「想定外」のハモり
をつけてみたり、ミスター・タンバリンマンに変身してみたり・・・。
調子がよいと、時々「頭にネクタイ」を巻いたりする。

 ほんとうに困ったものだ。

                            つづく

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 84.京都(京ことば) | TOP | 86.最後の記者会見(#3) »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 11.Music