1363．LITTLE CHILD

　‘Little Child ’はＵＫの２番目のアルバム“WITH THE BEATLES”
に収録されたナンバーです。もともとリンゴのためにジョンとポール
が書いた曲で、内容的には「ボクと踊ってくれないか」とあるように
後の‘I'm Happy Just To Dance With You’との共通性が見られます。

　サウンド的には、全体を通してポールのベースが曲を牽引していま
す。そのラインとポジションニングは‘I Saw Her Standing There’
に通じるものがあります。リズムをキープしているのは、ギターでは
なくピアノです。そのピアノはポールの手によるものですが、早くも
マルチ・プレーヤーとしての将来のビートルズの行方を暗示している
かのような素晴らしいパフォーマンスです。そういえばこの曲は注意
して聴かないと、ジョージのリズム・ギターの音が聞こえてきません
ね。

　しかし、なんといってもこの曲のハイライトはジョンのブルース・
ハープで、使用されているのはホーナー社の『マリンバンド』です。
‘Little Child’のキーは「Ｅ」ですが、ハープのラインで「７ｔｈ」
となる「Ｄ」音が登場するため、「Ｅ」よりも４度高いキー「Ａ」の
ブルース・ハープが使用されています。



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