らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

841.GRETSCH Tennessean

2008-02-24 | 12.THE BEATLES
【GEORGE with “GRETSCH 6119 Tennessean”】 

 今日は、ジョージ・ハリスンのバースデイ。ということで彼の愛し
ていたギターの話題を取り上げてみたいと思います。

 “GRETSCH 6119 Tennessean ”。1964年の秋のレコーディングから
集中的に利用を開始、1965年にはほぼメイン・ギターになっていまし
た。しかしその入手時期は意外と古く、1964年 1月のパリ公演の際に
実際使用されていたとのことです。

 当時彼の「定番」は、「カントリー・ジェントルマン」とリッケン
バッカーの“360-12”でした。6119は、6122(カントリー・ジェント
ルマン)よりも下位の機種なのですが、彼はなぜ6119を採用したので
しょうか。

 ここで6119の仕様を簡単におさらいしてみたいと思います。6122が
「ダブル・カッタウェイ」であるのに対し、6119は「シングル・カッ
タウェイ」です。しかも、非常に軽量で取り扱いやすいギターです。
ピックアップには「ハイロー・トロン」という新しいタイプのものが
実装されており、非常にトリブリーな音で、“BEATLES FOR SALE”の
大半の曲で聴くことができます。このアルバムの中でのジョージの演
奏は、カントリー色が強く出ていますが、6119の音は、非常にマッチ
していると思います。

 ジョージはこの「ハイロー・トロン・ピックアップ」の軽く、トレ
ブリーな音に着目したのではないでしょうか。アンプが大出力になる
につれ、6122の比較的ウォームなトーンでは大音量の中で「奥に引っ
込んだ音」になってしまう問題を解決しようとしたのだと思われます。



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