らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

452.ビートルズ・コードフォーム

2007-01-31 | 12.THE BEATLES
【シンプルなステージ】

 わたしがビートルズと付き合い始めた頃、情報源はレコードでした。
「とにかくレコードを聴くこと」しかありませんでした。『耳こそは
すべて』ではありませんが、まさに「ミミ」頼みだったのです。情報
量が増えた現在では、様々な「映像」情報が入手できるようになり、
自分の目で事実を確認することが可能になりました。文献に書かれて
いる様々な記録を、映像情報により確認することに対して、今とても
楽しみを感じています。

 さて、今回の話題は「コード・フォーム」についてです。コードと
いうことは、いわゆる「ベースギターではないギター」に関すること
です。従って「ジョンやジョージのことか」と短絡的になりがちです
が、ご存知の通り‘Ticket To Ride’以降、ポールもギターをプレイ
するようになりましたので、リンゴ以外(ごめんね)の3人がコード
をどのように押さえていたのかという極めてマニアックなテーマなの
です。こんなことを話題にできるのも、情報技術発達の恩恵ですね。

【文中の「コード・フォーム」表記方法】

 (1)数字は「フレット数」を表す。
 (2)フレットを押さえる指の表記方法を以下に示す。
    開:開放弦,人:人差し指,中:中指,薬:薬指,小:小指

1.オープンコード「A」
 
 まずはオープンコード「A」についてです。何が「一般的であるか」
ということは「自分の常識は他人にとっての非常識」と同じように、
一概には言えないところがありますよね。わたしはこのコードを6弦
から、「0開-0開-2人-2中-2薬-0開」と押さえています。
ジョンも同じ(なんだかうれしい)です。しかしジョージやポールは
違うのです。彼らは「0開-0開-2中-2薬-2小-0開」と押さ
えているのです。

2.オープンコード「G」「C」
 
 これは以前、この記事でとりあげた通りです。3人に共通している
ことは、「G」では2弦を開放弦とせずに薬指で3フレットのD音を
弾いていることです。‘Yesterday ’を例にあげると、わかりやすい
でしょうか。また、「C」では1弦を開放弦とせずに、小指でG音を
押さえていることです。同様に‘A Hard Day's Night’を思い出して
みてください。

3.「E」(「Em」)
 
 ジョンとジョージは、6弦から「0開-2中-2薬-1人-0開-
0開」と押さえています。これが「一般的」なのでしょうか。しかし
ポールは、「0開-2薬-2中-1人-0開-0開」と押さえている
のです。

4.ハイポジションコード「D」
 
 3人の個性が出ているのはこのコードです。まさに三者三様。まず
ジョンですが、6弦と5弦をミュートし4弦から「7中-7薬-7小
-5人」とポジショニングすることが多いようです。わたしはセーハ
して弾きますが、6弦をフルにかき鳴らすと重たく感じてしまうため
ジョンと同様4弦より上の弦で弾くことが多いようです。

 次にジョージです。彼はセーハし6弦をフルに使っていたようです。
ただし7フレットを押さえる指は小指とは限らず、薬指の場合もあり
ました。従って、6弦から「5人-5人-7小(薬)-7小(薬)-
7小(薬)-5人」となります。

 ポールはどうでしょうか。彼はほぼジョージと同様ですが、6弦を
使わなかったようです。そして、7フレットを押さえる指は「小指」
に固定していたようです。

◇◆◇

 ただし、リッケンバッカー325のような「ショート・スケール」
のギターの場合は、ハイ・ポジションのコードが押さえにくいため、
ジョンについては、若干フォームが異なる場合があることを付け加え
させていただきます。

 以上、同じ「コード」でもその「フォーム」は実に多様なのですね。
興味がある方は、「豊富に流通されている映像」をご覧になる際に、
ぜひとも、ご自身の目で確認してみてください。

 百聞は一見に如かず!

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4 Comments

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オープンGの押さえ方 (くまみちゃん)
2007-01-31 20:08:42
これ人によってまちまちですよね。
「3中-2小-0開-0開-0開-0薬」と押さえる人も多いようですが、ボクは「3薬-2中-0開-0開-0開-0小」と押さえます。
その方が人差し指がフリーになり3弦2フレットや2弦1フレットで遊べるのです。
G7へも移りやすいし。

‘Yesterday ’のようにDを強調するのは珍しいですね。
返信する
気づき (らば~そうる)
2007-01-31 23:19:08
to:くまみちゃん

オープン「G」。
さすがに100人いて押え方が100通りある
とまではいきませんが
ある程度グループ化はできますね。
くまみちゃんの押え方は「なるほど」と
思いました。
早速トライしてみますね。
気づきを与えていただき、ありがとうございます♪

>‘Yesterday ’のようにDを強調するのは珍しいですね。

一般的に見れば、その通りなのかもしれませんね。
しかし、ビートルズではこれが彼らの音楽を支える「特徴」に
なっているのです。
もちろん彼らは「一般的」な「G」フォームも使います。
それらを感性で使い分けているところがすごいと思うのですよ。
返信する
すごい。。 (Unknown)
2009-01-31 17:41:30
よく見てますね~  流石ですね。。
私もギターを弾きますが、ハイポジションコード「D」を除いてはジョンの押さえ方ですね。当時持っていたギターがグレコのリッケンバッカーモデルということもあって、ジョンのようには押さえられなかった・・・というか、、パンク系を好んで弾いていた事もあってか、セーハ弾きの癖が残ってしまったのです。。^^;
ちなみにオープンの「D」も人差し指を123弦セーハして中指を2弦目を押さえる弾きかたです。。このほうがノルウエー・・とか弾きやすい(笑)
現在は情報源が沢山あって便利ですよね。
私の昔の情報源は、レコードと今は亡き鈴木ヒロミツさんがDJをしていたラジオ番組「ビートルズ大全集」でしょうか。。^^;

長文失礼いたしました。。
返信する
手のひらのサイズ (らば~そうる)
2009-02-02 01:33:40
to:unknownさん

セーハといえば・・・。

4人(あ。リンゴはビートルズのナンバーでは
ギター弾かなかったですね)の中で
手のひらのサイズがいちばん大きかったのは
誰だったのでしょうか。

大きいほうがいいですよね♪
‘I Feel Fine’のリフを弾くときは
特に感じます。
返信する

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