らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1171.ビートルズ・IN JAPAN 1966.07.01 DAYTIME(2)

2009-01-19 | 12.THE BEATLES
 

CHAPTER 2 そして宴が始まった

 観客に背を向け、形ばかりのチューニングをするジョン、ポール、
そしてジョージ。その音もあたかも演奏のようだ。ほんの数秒の出来
事だがとても長く感じる。突然音が鳴り止んとポールが開始の合図の
ようにヘフナーを鳴らす。するとジョンがスルスルと右側のマイクに
近づきカジノをかき鳴らした。

 ROCK AND ROLL MUSIC

 ジョンが足を開き、目を細めて熱唱する。ポールは歌詞を口ずさみ
ながら軽くステップを踏んでいる。やや左を見ると、そこにはジョー
ジがやや前かがみの姿勢でギターを左右に動かしながら弾いているの
が見える。リンゴは・・・。相変わらずシブい表情だ。それでもビー
トは正確無比だ。ジョージが心配そうにチラッとリンゴを振り返る。
ジョンはマイクに食いつかんばかりに声を張り上げている。

 オープニングの熱がまだ冷めやらぬうち、ポールがマイクに近づく。
ジョンが激しくカッティングする。

 SHE’S A WOMAN

 ジョージはイントロが始まると、ポールのベースのシールドと絡ま
ぬように自分のシールドを丁寧に手繰り寄せている。さすが百戦錬磨
だ。レコードのヴァージョンとは異なり、ピアノのリフに近いものを
ジョージがカジノで奏でている。レコードとは異なり間奏が終わると
エンディングに移行する。ポールのヴォーカルのボルテージがさらに
増していく。顔を左右に振りとても激しいシャウトだ。そして、曲は
ジョージの甘くも鋭いリフとともに終わりを告げる。

 どうも、ありがとう。それでは続けます。次の曲は一番新しい
 アルバム『ラバー・ソウル』から。ジョージが歌います。

 IF I NEEDED SOMEONE

 カジノからリッケンの12弦に持ち替えたジョージがややはにかん
だように歌う。ジョージの背後で、ポールが歌詞を口ずさんでいる。
そして3声の美しいコーラスが武道館を包む。素晴らしいハーモニー
だ。曲が終わると、ポールは熱気に耐えかねたのか、シャツの一番上
のボタンをはずした。そしてジョンがマイクに近づく。

                            つづく



↑If this article is quite good, will you please click?

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1170.ビートルズ・IN JAPAN ... | TOP | 1172.ビートルズ・IN JAPAN ... »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
私もそう思った。。。 (Unknown)
2009-01-30 17:33:18
日本公演のときのリンゴの表情が不機嫌そうに見えました。。。
なんかあったのかな?
返信する
りんご (らば~そうる)
2009-02-02 01:15:04
to:unknownさん

直前のフライト、当日の健康状態、そしてコンサートへの嫌気・・・

いろいろと憶測が流れていますね。

返信する

post a comment

Recent Entries | 12.THE BEATLES