河北新報電子版 朝刊
2023年5月10日 25/26
大間のマグロは美味しい。
大間漁協にあがるクロマグロの割り当て量は、青森県全体は21年度は710トン中大間漁協190トンだった。
クロマグロの漁師は、それではやって行けないという。
自主廃業せざるを得ない状況になるだろう。
実は北海道だけで、巻き網漁船でさえ、クロマグロを狙わずに鮭、鰤(ブリ)の定置網量でもクロマグロが取れすぎて、死んだものは漁獲高に入れるが、生きているものは放流することにしている。
しかし、基本的に高額で取引されるクロマグロが取れたなら、実際には死んでいるものとして処理したりしないと言い切れるだろうか?
全国で漁獲割り当て量があっても、帳簿に載せないで取引する業者は、どうしても出てくる。
割り当てを守る人だけでは無い。
漁師と業者の思惑が一致している。
そして、捕まった業者の2人の社長に、青森地裁は懲役4月を求刑して結審したと言う。
世界中から日本にクロマグロを輸入してきた。
これまでは、生の魚を食べる文化は日本だけと言っても良い状況だったが、近年になって、外国人も生の魚の美味しさに目覚めてしまった。
そして、現在は取り合いになってしまっている。
他国のほうが高値で取引するので、日本は競り負けしていると言っても良い。
マグロはクロマグロ(近海マグロまた太平洋クロマグロ)、大西洋クロマグロ、ミナミマグロ、ビンチョウマグロ(ビンナガマグロ)、キハダマグロ、メバチマグロ、コシナガマグロと種類があり、もっとも美味しいのは本マグロと呼ばれることも多い近海マグロとは思いますが、徐々に手の届かないものになりそうです。
漁獲割り当てで揉めるのも太平洋クロマグロでしょう。
近大マグロと言う、養殖マグロも太平洋クロマグロです。
完全養殖という、産卵から育成してさらに産卵させることまでできるようになりました。
さて、大間マグロと呼ばれるのは、北海道と青森県を隔てている津軽海峡で獲れたクロマグロを言うのですが、太平洋で獲れたクロマグロでも大間漁港に水揚げされたものは、全部を大間マグロにしてしまっています。
エサなどの関係で、漁獲量が落ち、また回遊してくる前に小さい30キロ未満のシビと呼ばれている状態の魚を他国の船が獲ってしまうので、津軽海峡で獲れたクロマグロは脂のノリがいまひとつ良くない状況になって、魚を求めて、これまでより遠方に出漁することになってしまったと言います。
今後は養殖の実用化をさらに加速させて、これまで通りの美味しいクロマグロを食べられるように、関係者と政府に頑張って欲しいところですが、案の定と言うべきですが、政府は日本の農業林業漁業畜産業には興味がなさそうで、見通しが非常に厳しいようになっています。
2023年5月10日 25/26
大間のマグロは美味しい。
大間漁協にあがるクロマグロの割り当て量は、青森県全体は21年度は710トン中大間漁協190トンだった。
クロマグロの漁師は、それではやって行けないという。
自主廃業せざるを得ない状況になるだろう。
実は北海道だけで、巻き網漁船でさえ、クロマグロを狙わずに鮭、鰤(ブリ)の定置網量でもクロマグロが取れすぎて、死んだものは漁獲高に入れるが、生きているものは放流することにしている。
しかし、基本的に高額で取引されるクロマグロが取れたなら、実際には死んでいるものとして処理したりしないと言い切れるだろうか?
全国で漁獲割り当て量があっても、帳簿に載せないで取引する業者は、どうしても出てくる。
割り当てを守る人だけでは無い。
漁師と業者の思惑が一致している。
そして、捕まった業者の2人の社長に、青森地裁は懲役4月を求刑して結審したと言う。
世界中から日本にクロマグロを輸入してきた。
これまでは、生の魚を食べる文化は日本だけと言っても良い状況だったが、近年になって、外国人も生の魚の美味しさに目覚めてしまった。
そして、現在は取り合いになってしまっている。
他国のほうが高値で取引するので、日本は競り負けしていると言っても良い。
マグロはクロマグロ(近海マグロまた太平洋クロマグロ)、大西洋クロマグロ、ミナミマグロ、ビンチョウマグロ(ビンナガマグロ)、キハダマグロ、メバチマグロ、コシナガマグロと種類があり、もっとも美味しいのは本マグロと呼ばれることも多い近海マグロとは思いますが、徐々に手の届かないものになりそうです。
漁獲割り当てで揉めるのも太平洋クロマグロでしょう。
近大マグロと言う、養殖マグロも太平洋クロマグロです。
完全養殖という、産卵から育成してさらに産卵させることまでできるようになりました。
さて、大間マグロと呼ばれるのは、北海道と青森県を隔てている津軽海峡で獲れたクロマグロを言うのですが、太平洋で獲れたクロマグロでも大間漁港に水揚げされたものは、全部を大間マグロにしてしまっています。
エサなどの関係で、漁獲量が落ち、また回遊してくる前に小さい30キロ未満のシビと呼ばれている状態の魚を他国の船が獲ってしまうので、津軽海峡で獲れたクロマグロは脂のノリがいまひとつ良くない状況になって、魚を求めて、これまでより遠方に出漁することになってしまったと言います。
今後は養殖の実用化をさらに加速させて、これまで通りの美味しいクロマグロを食べられるように、関係者と政府に頑張って欲しいところですが、案の定と言うべきですが、政府は日本の農業林業漁業畜産業には興味がなさそうで、見通しが非常に厳しいようになっています。
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