河北新報電子版
2023.04.27 11/26
魂鎮める祈りの形
東日本大震災復興祈念 悠久の絆
奈良・東北のみほとけ展
多賀城市 東北歴史博物館
~6月11日まで
出陳数60点中、国宝12点 重要文化財27点
東日本大震災から13年になる。
あの大震災で数人の身内を失った私としては、このような企画展は是非にも拝見したいところである。
ただ、杖使用で背中も大きく曲がってしまっている我が身ゆえに、他の方々にご迷惑をかけることは充分に考えられる。
本日は、とりあえず、会場まで行った上で、可能な限りは拝見してきたい。
その上で、書き直し、書き加えはあると思います。
唐招提寺の「鑑真(がんじん)和上坐像」国宝が今回の展示中の大きな目玉と言えるだろう。
他にも、拝見出来ないような幾つかの展示品があるので、もう二度と見ることは叶わないものでしょう。
身体が動くうちに、見ることができるチャンスは、是非とも見に行きたいものです。
喜多方市の新宮熊野神社の「文殊菩薩騎獅像」は福島県指定文化財だが、迫力のある文殊菩薩と言う。
これまで知らなかったが、これも楽しみです。
話は離れるが、昨年友人と連れ立って、福島県会津若松市の「会津薬師寺」に伺って、護摩供養を行っていただいた。
モミジ寺として近隣では有名と言うが、私もモミジが好きで、我が家オリジナル品種を数本所持しているくらいに、上にキ印が着くほどだが、そこの静謐な中にある不動明王像は、実に素晴らしいものだった。
宮城県でモミジ寺と言えば、松島にある「円通院」だろう。
美人副住職として名高い、天野晴華さんがプロデュースする、秋恒例の紅葉ライトアップは、お釈迦様の手のひらで遊ぶ孫悟空のように、どのように写真を撮っても、美人の手のひらで撮らされているような写真になってしまう。
撮った写真が悪くは無い。
どこから見ても、自分が撮ったという雰囲気ではない、一段上がった写真になって、首を傾げてしまう物である。
では、今日はこれから行って参ります。
※行って来ました。
もう満足の大洪水♥️♡
数日、暖めてからのご報告をさせていただきます。
疲れました。
おやすみなさい。
遅くなりました。
ご報告させていただきます。
みほとけ展と銘打たれて、素晴らしい国宝級御仏がズラリと勢揃いするのを見ると、背中が曲がってしまった自分の身体ではあるが、どこか背筋が伸びる思いがあった。
会場になった東北歴史博物館は、何度も通った場所で、しかし今回は初めて車椅子をお借りして、3時間近く、手で車を漕いで移動したので、流石に腕が苦しくなった。
両親の車椅子を押して介護をした経験もあって、車椅子の使い方は、十分知っている。
- 背骨を手術した病院でも、車椅子で移動する練習はしたが、しかし、既に5年近く、今となっては慣れはしないもの。
さて、若い頃から何度も、このような仏像に接して、拝見させていただいた。
だが、面白いことに車椅子から見ると、子供の視線と同様に低い位置から見上げるので、平に展示されている巻紙などの図版や書状などは見えない。
説明は自ずと紙に印刷されたパンフレットを見て、出陳されている彫像を見ることになる。
立って歩いて見る以上に迫力は感じられた。
そうは言えど、素晴らしいと感じるのは、立ってであろうが座ってだろうが、同じものではないだろうか?
鑑真和上坐像は、写真などや図鑑で飽きるほど見ている。
しかし百聞は一見にしかず。
見ることによって、質感など、写真では伝わらない部分が見える。
乾漆と言う技法は能面などで、嫌になるほど見た。
けれど、このような像として見ると、改めて製作技法としての優れた面が理解出来た。
自分で所持している乾漆の能面は一個は残していたはずだったが、どこに仕舞ったか急には思い出せない。
売り払ってしまったのだろうか?
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