河北新報電子版 朝刊
令和5年7月13日 3/26
東北の中で、仙台市近郊が住みやすさが上位に来るのは、都市機能の充実度が高いと言う理由が第一であろう。
東北全体の総人口は、2022年度851.9万人で仙台市の人口は2023元旦109.8万人である。
北海道が552.5万人に対し札幌市の人口は196.0万人である。
集中度は東北より北海道が勝っている。
北海道で第二の都市が旭川市32.2万人であることから、一極集中が非常に高いことがわかる。
仙台商圏を14市町村に広げても157万人で、東北地方全体から見れば、200万都市圏が出来上がっていても不思議では無いが、東北全体が非常に広いので、徐々に微増傾向の状態で都市機能は集中してくると思われる。
だが、例えば東北地方を南東北と北東北に分けて考えてみると、岩手県秋田県、青森県の北東北三県で、中心都市は不明と言わざるを得ない。
盛岡市と青森市、秋田市と言うそれぞれが魅力ある田園と言う範囲から発展しきれていない。
エリアマーケティング的に考えると、もう少し台頭する都市が出てくる必要がある。
逆説的には、例えばITなどの業態集積を図れば、50万人超えの中堅都市が出現する可能性は三県共に有していると言えよう。
南東北は、全体構図は出来上がっている。
新潟県を吸収して新潟県、福島県、宮城県、山形県の四県を考えれば、仙台広域商圏と会津若松市あたりが中心となる中堅都市に分解出来れば、充分な機能分散の将来図に繋いで行けると思う。
問題は北海道になるだろうか?
札幌に集中し過ぎて道北部に産業育成できる余地が足りない。
旭川市は良い都市だが、都市型とまでは言えない。
北見市とどちらかが50万都市にならなければ、将来の発展形が見通せない。
新潟県を含む東北七県に北海道を加えて、三ブロックのアバウトな全体図を考えてみると、突出した中央機能を有する都市に、特異な文化を持ったサブ、そしてその衛星となる小商圏のエリアの育成によって、それぞれが過不足の無い広大な理想郷の実現が可能になるのではなかろうか?
たまたま住みここちランキングなどと言うものを河北新報の紙面で見つけたので、自立型の地方を考えることも多かったので、夢想してみた。
日本のような社会主義的な国政だと、将来に不安しかない。
いずれこのまま推移するなら早晩日本は壊れてしまうだろう。
ギリシャのように、国家破綻の後には、再構築できる具体的なイメージは必要不可欠である。
誰かが、ちょっとだけでも理想郷を考えるなら、出発する第一次のパーツだけでも示して置きたいと思う。
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