蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

実感ないが嬉しい 藤井七冠 残るは「王座」のみ

2023-06-02 13:53:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
2023年6月2日 26/28

1面トップと23面、そして26面に大偉業が載っている。
藤井名人誕生!
七冠達成おめでとうございます。
そして、夢の前人未到の八冠も目前である。
タイトルが増え過ぎて、取りこぼし出来ない緊張が、藤井名人にはのしかかっている。
しかし、藤井名人は並大抵ではない中ですら、飄々と我が道を進む表情が見て取れる。

卑近な例だが、中原名人が世に出るきっかけを作った高橋と言うアマチュアの棋士がいた。
私の長男が、小学生になる前に将棋を覚えて、2年生くらいになった時に、その高橋さんが長男のことを聞きつけて、我が家においで頂いたことがある。
そして、非常に褒めて頂いた。
親としては勉強が好きな子なので、学問の道に進んで欲しいなと、ぼんやりとながら思っていた。
高橋さんは、長男と一局を指して、朝日名人戦を戦った強豪が居るので、一度手合わせしてみたらどうかと、熱心に勧めて頂いたのだった。
そして、お骨折り頂き、朝日アマチュア名人になった方にご指導頂いた。
いろいろ考えて、長男は将棋には進まず、本人の希望通りに大学での研究者になったのだった。

奨励会とか、いろんな話も聞くことができて、その難しさは東大入試などは比較にならない過酷なものとも感じたのだったが、そもそも将棋の世界に入るには、才能だけでは無い、ある種の巡り合わせがあるように思った。
将棋の棋士の下には、非常に多くのアマチュアの方々もいる。
それらの中で抜きん出るのは、至難である。
藤井名人は5歳で彼のおばあちゃんに教えられて、7歳でアマチュア初段で将棋の研修会に参加し、10歳で奨励会。
アバウトな知識だけれど、アマチュア3段から5段クラスを悠々と破るくらいの実力が無いと奨励会には届かないとか?
いま、藤井名人となって20歳とは、どう表現するにも、言葉が見つからない。
例えれば、ショパンが6歳で才能が開花したように、7歳で既に才能は開花していたのだろうと想像する。
証拠に、中学生の時代には藤井聡太くんと言う名前が広く日本中になり響いていた。
これほど早く、彼が名人になるとは5年前は思わなかったが…。
それからの快進撃は、今さら述べる必要は無いだろう。

我々の年代で、孫を見るような思いで見ている若者が、ひとりは藤井聡太名人だとすると、もう一人は私の場合は芦田愛菜ちゃんである。
なにかと暗い話題に終始する現在だが、日本にはまだまだ様々な分野で優秀という以上の人材が育っている。
野球でなら大谷翔平選手もそうである。
芦田愛菜ちゃんがMCの博士ちゃんなどは楽しみに見ているのだが、少子化の時代ながら、彼らがのびのびと活躍する姿を見ると、単純に嬉しくなる。

藤井聡太名人、おめでとうございます。
そして、彼らの若者たちの突出した才能に、生きるパワーを貰えるように思う。
ありがとう。


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