蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

津波から命守るケヤキの物語 気仙沼で被災 小野寺さん 作成

2023-06-06 07:06:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
2023年6月6日 25/26

防災絵本の原案募集に応募して、選ばれた10作品に入ったのだという。
ケヤキと言う木は、稀有なる木から出来た言葉とか?
古くは槻と言う文字を充てたとも言う。
大槻と言う姓は由緒あると聞く。
天皇から中臣鎌足がもらった姓とも言うが、特に仙台藩には多いように思う。

私は巨木が好きで、時々巨木を訪ねてドライブする時がある。
日本一と言われている、山形県東根市の大ケヤキは小学校の中にあり、見つけるのに時間がかかった。
手前には大銀杏もあり、ケヤキのほうは近づくまで、これほどの大きな樹木とは思えずに、現物を見ると驚愕することになった。
確かにデカい。








ケヤキは建材としては難しい木である。
乾燥が完全でなければ、暴れるので、後々に狂いを生じてしまう。
しかしながら、木目も美しく、時には玉杢と称する素晴らしい木目模様の板が得られることもあって、机や戸などに人気がある樹種でもある。

樹形は扇型に広がり、美しい。
盆栽などには、その樹形の理想を求めて、時に名品が展示されたりする。
ホウキ型と言われる形がほとんどで、寿命も長いので、繊細に枝先まで作られた完成品の盆栽は縁起も喜ばれるので高価に取引されることもある。

盆栽は自然の姿を写すもので、庭木などを植木鉢に入れたようなバカバカしい大きさのものではない。
しかし、近年は諸外国にブームが飛び火して、良いものも何もかもが海外愛好家によって購入されて、持ち出され、盆栽と我々が教えられたものだけではなく、植木のようなものを鉢に入れてJAPAN盆栽と紹介されるのは噴飯に耐えないが、高価に販売されることもあってか、それに加担する業者まで出てきているのは、あまりにも悲しすぎる。

震災などで、ケヤキに登ったり掴まったりして津波から生還した話が、今回の本で紹介されると言う。
二世代ほど遡れば、ケヤキはしっかりした家を作る建材として、どこの地方にも植えられていた。
大東亜戦争後に、地方にあったケヤキの多くは都会の需要を賄うのに切り倒され、出荷されたが、その後には植栽されていない。
7-80年サイクルで植え続けられ、日本の主要な建材のひとつであったケヤキではあるが、急速に失われている。
改めて、思い起こすきっかけになれば喜ばしいと思う。


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