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佐藤雅美 著 「劇盗二代目日本左衛門 八州廻り桑山十兵衛」 文春文庫
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"文政10年(1827年)2月には関東取締出役の甫諸組織として改革組合村の編制が行われ、数十か村の村々が大組合・小組合に編制された。"
とある。これは、その頃の八州廻り桑山十兵衛の物語。
十兵衛は、すこしおひとよしで、要りもしない馬を買わされるはめになったり、悪党者も思うようには捕まえられない。二代目日本左衛門と呼ばれる盗賊一味の追跡と、組合村の編制に頭を悩ます。
バッタバッタと事件を解決するのではなく、人間味あふれる十兵衛が魅力。
チョット!チョット!推測ばかりで、事件を解決しようとしてはダメだよ!
危なっかしくって、ハラハラさせられる。
先に佐伯泰秀氏の「八州狩り」を読んだが、手際は悪くても真面目に問題を解決しようとする十兵衛の方に、好感を持てる。
この小説のお気に入り度:★★★★☆