A・デュマ 著作 鈴木力衛 訳 「ダルタニヤン物語5 復讐鬼」 復刊ドットコム
19世紀のフランスの作家デュマが、17世紀の出来事を舞台にしてドラマを描くのこうなるのか!
デュマがこの小説の書いた1845年のフランスは、ルイ・フィリップ王による七月王政時代で、フランス革命の後では有るが、未だ共和政が定着していない時代。この小説の舞台は、ピューリタン革命、フロンドの乱の時代でやっと民主主義が芽生えだした時代???
四銃士達は、イギリス王チャールズ一世を助け出そうとしますが、うまくいきません。これが21世紀の日本の作家が描いた小説なら、史実を捻じ曲げてでも助け出したかも知れませんが(笑)
復讐鬼となったミレディの息子モードントに、ことごとく邪魔されてしまいます。チャールズ王は処刑され、四銃士達はモードントを斃しフランスに戻ります。
少しコミックで現実味は欠けますが、19世紀のフランスの大衆にはうけたのでしょうか? ドアのどんでん返しを使って、モードントが逃げ出すシーンとか、稲妻号の爆破シーンとか、劇画とかテレビドラマにすれば迫力ありそうですね。
フランスに帰ってくると、フロンドの乱に巻き込まれます。シャラントンで王軍側とフロンド軍側は決戦を行い、王軍が勝利します。そして、リュエイユで和議が図られます。
イギリスでマザランの命令に背いたダルタニヤンとポルトスは、マザランに逮捕されますが、四銃士達は逆にマザランを捕まえてしまいます(笑)
和議を嫌ったマザランや太后を脅して、和議を承認させます。太后や王様がパリに帰還してこの物語は終わります。
太后や王様を護衛してパリに戻る時に、乞食の総元締めとなったボナシューやローシュフォール伯を殺してしまいます。これは「三銃士」からず~っと読んでいないと、何の事だか分かりませんね。
デュマが描くと、フロンドの乱はこうなるのですね。フロンドの乱には、まだ続きがあるようですが・・・
この小説のお気に入り度:★★★☆☆
今日は、スポーツクラブで、エアロビクスと社交ダンスをしてきました。
あまり頑張り過ぎると疲れますね。
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