高橋克彦 著 「完四郎広目手控」 集英社文庫 この本の表紙は、「猿わか町よるの景」だった。私には、第七話「かぐや御殿」の「月の岬」がなんとも良い! お映は、先のことを予見することができる娘で、安政2年10月2日の江戸の大地震を予見する。日にちははっきり予見できずで、完四郎や由蔵たちは四苦八苦!!! 登場人物たちは、全くの架空の人物かと思いきや、魯文は実在の戯作者で明治になってからは新聞記者もやっているし、芳幾は、東京日日新聞の創刊にかかわった浮世絵師らしい。 江戸末期に瓦版を発行していた人たちが、大地震を契機に広報の重要性を感じ、明治になってから新聞社を開くってことかなぁ~。 歴史小説は、読みたくなかったけれど、これも歴史小説?