クリスチャン・ジャック 著 「太陽の王ラムセス3 ガデシュの戦い」 角川文庫
紀元前1275年頃?、ラムセス2世のエジプトとムワタリのヒッタイトは、シリアのオロンテス川沿いの都市国家カデシュ付近で決戦を行ったらしい。戦いの模様は、エジプトの神殿の碑文などに残されているらしい。
ガデシュに到着したエジプト軍は、捕虜から偽りの情報を得てしまう。ガデシュの砦には、ヒッタイトの主力の兵はいなくて、容易に砦は落とせそうという。
砦を囲むと、ヒッタイト軍は背後から襲い掛かり、エジプト軍は壊滅状態に陥った。この小説では、ラムセスの神憑り的な戦いで、ヒッタイト軍を苦しめたとある。援軍が来てヒッタイト軍を打ち破り、ヒッタイトは砦に逃げ込んだ。一旦講和して、兵を退いた。
この小説の面白さは、ラムセスを陥れ王になりたいラムセスの兄シェナルや、シェナルを利用して有利に戦いをしようとする、ヒッタイトの間諜の動きだ。多くの人が、ラムセスに敵対しているのだが、それがどういう勢力なのか、なかなかわからない。ガデシュの戦いの直前に、間諜たちは暴かれるが、皆逃げてしまう。シェナルも一旦収監されるが、これも逃げ出してしまう。
ヒッタイトは、また、何やら画策しだした。ラムセスの友人で外務卿のアーシャは、ヒッタイトにとらわれてしまう。モーゼも何やら動き出し・・・。また、次の巻
エジプトの歴史や、神の事を、少しは勉強してから読んだ方が良かったかも。
この小説を読みながら、インターネットで、エジプトの事を調べているけど、スケールデカイ!!!
次の巻では、アベ・シンベルに神殿を作る?
この小説のお気に入り度:★★★★★
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