この地方では、スポーツクラブでのコロナウイルス感染が発生したようです。
スポーツクラブが数店舗、臨時休館になっています。
今日は、スポーツセンターでの社交ダンスレッスン日でしたが、休みました。
朝の散歩と、ストレッチ+筋トレで運動不足は解消させます。
浅田次郎 著作 「憑神(つきがみ)」 新潮文庫
??? 読み出しは、何が描いてあるのかよく判らなかった最後まで読まずに止めてしまおうか ま、浅田次郎さんの小説は、奇妙なのが多いのだけれど・・・
三巡稲荷に手を合わせてしまった御家人・別所彦四郎が、貧乏神・疫病神・死神に憑かれて困惑する話。コミックか? 読み進むうち、幕末の御家人の事を描いているのだと、気づきました。
慶応3年(1967年)、御家人達は260年に及ぶ平安になれ怠惰していたとあります。生真面目な彦四郎は、一生懸命仕事をしようとして嫌われ、養子先をしくじって離縁されています。人情味の厚い貧乏神と疫病神には、別の人に宿替えしてもらい難を逃れます。残るは死神。これも可愛い死神で、他の人に宿替えしようと云われますが、死まで他の人に替わって貰うのでは仁義にもとる。彦四郎は悩みます。
慶応4年、将軍慶喜は、鳥羽伏見の戦いで敗け、江戸に逃げ帰ってきます。
この時代の、徳川御家人の武士道とは、何だったのだろう。
彦四郎の知人として榎本釜次郎が出てきます。例えばこの人、欧州に留学し幕府の海軍副総裁になったが、幕府の恭順を嫌い、函館まで逃げ戦います。榎本は開明家であったことは間違いありません。この小説でも徳川家より日本の事を考えて居たように描かれています。しかし幕臣であったが故、官軍と戦う道を選ぶよりなかったのでしょうか。敗れて牢獄に繋がれますが、特赦で解放されると、国に仕え大きな仕事をしています。
この小説では、彦四郎は、榎本釜次郎に従う事も、官軍に仕官することも断り、別の死に場所を求めます。
ま、コミックめいていますが、浅田次郎さんなりの武士道が描かれているのですね。
この小説のお気に入り度:★★★☆☆
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