早いもので師走ですね。
少し時間が経ってしまいましたが先月、
「夢ニからちひろへー子どもの本の先駆者たちー」ちひろ美術館・東京
に伺いました。西武新宿線の上井草の駅から住宅街を歩いて美術館の建物が見えて来ると、それだけでも癒されます。
今回は、ちひろさんだけでなく、竹久夢二ほか色々な方の原画や絵本、雑誌などが展示してありました。
なお、写真はいずれも撮影許可を頂いております。画像をクリックして頂けますと、少し大きな画像で見られます。
★「子供之友」「赤い鳥」など児童向けの雑誌とそこに掲載された作品の数々。雑誌の表紙や原画も幾つか見たことあるようなものもありましたが、いままで特に誰が描いた、という視点では見ていなかったので、なるほど、と思って拝見しました。
◯ 明治末から昭和初期に創刊された絵雑誌・児童雑誌
◯ 竹久夢二の子どもの本
◯ 清水良雄「なはとび」1932年、「シャボン玉」1932年、「おひるね」1933年、「にほひ」1933年
◯ 岡本帰一「月夜の精」「笛とブランコ」「花のお使い」「小鳥の唱歌」いずれも1920年代
キンダーブックあたりからは、子どものころ、家にあったものなので、懐かしく拝見しました。
◯ キンダーブック
引き出しを開けて見る仕掛けも楽しめます。
◯絵本の数々
「りゅうのめのなみだ」などは読んでいました。これまた懐かしいものばかり。
★いわさきちひろさんの作品は、いつ見ても、優しく穏やかな気持ちにさせてくれます。
四季が感じられる絵は、日本人の心を表しているようで好きです。
◯ いわさきちひろ 「もうすぐはる」1964年 、「セーターを着る子どもたち」1960年
◯ ちひろが描いた世界の童話
「アルプスの少女」「小公女」アンデルセン童話などのために描かれた作品。
「美しくなった部屋を見て驚くセーラ」1965年
「雨のなかおつかいにいくセーラ」1965年
「羊たちにかこまれたハイジとペーター」1961年
「椅子をつくるおじいさんとハイジ」1961年
◯ 「ふたりのぶどうかい」いわさきちひろ絵、筒井敬介作 学習研究社1969年
ウェーバー作曲「舞踏への勧誘」の印象をもとに描かれた絵本だそう。
アトリエの様子からも、あたたかな目で子どもや自然などを描いていたのかな、とイメージが湧いてきます。
展示室の最後は、ピエゾグラフというデジタルアーカイブで保存した作品が四季の流れに沿って紹介されていました。
◯「ききょうと子どもたち」1967年、「秋の花と子どもたち」1965年
秋の花を、派手過ぎない鮮やかな色で描いているのが好きです。
◯「木の葉の精」1973年、「枯れ葉のなかの少年」1969年
あまり見ない渋い色遣いに新鮮さがありました。
ミュージアムショップには今回の展示にまつわるグッズもあります。
子どもの時に見たものというのは、大人になっても心に残っているものだということを思い出させてくれました。
2015年1月31日までで、期間中展示替えもあるとのことです。懐かしい作品に触れたい方はぜひ。