Ryo's factory

札幌在住の四児の父親のブログです。

政治の役割は最小不幸の社会を作ること

2010年06月10日 | 日記
菅内閣が発足し、菅首相が初の会見でその志を話したようです。

「政治の役割は最小不幸の社会を作ること」
毎日JP 菅首相会見:その1 より)

菅首相の言ってることはまさに正論だと思います。
ただ“最小不幸”とリーダーに言われた時に、そのメンバー(国民)はどう感じるのでしょうか?
少なくとも私は、プラスのイメージは思い浮かびませんでした。
現状を的確にとらえることは大切ですし、それに対して対策を立て、実施していくことが大切です。
でも、リーダーは、メンバーに「聞く耳をもっていない」だの不平不満をいうのではなく、未来に対する希望(楽観ではなく)を示し、「どう行動すればいいのか」を伝え、やる気を与えるのが役割なのかな、と思います。
じゃあ、お前はどうするんだ!と言われたら、言葉に詰まりますが…。

会見の中で、やはり経済問題が中心だったと思います。
孔子は、政治についてこう言っています。

子貢、政を問う。子曰く、食を足し兵を足し、民をしてこれを信ぜしむ。
子貢曰く、必ず己(や)むを得ずして去らば、斯(こ)の三者に於いて何れか先にせん。
曰く、兵を去らん。
曰く、必ず己(や)むを得ずして去らば、斯(こ)の二者に於いて何れか先にせん。
曰く、食を去らん。古より皆死あり。民は信なくんば立たず。


政治とは食料(経済・財政)を豊富にし、軍備を充実させ、人民に信を持たせることであるといった。子貢が「この3つのうち、どうしてもやむを得ずひとつを省くとしたら、なにを省きますか」と尋ねた。「軍備だね」。子貢がさらに尋ねた。「どうしてもやむを得ない状況で、残り二つのうち、さらのどちらかひとつ省くとしたら、どちらを省きますか。」
「食料(経済・財政)だね。どんな人間でも昔からいつかは死ぬとされているが、人民に信義なくしては、国家も社会も成り立たないよ」

深い言葉ではないでしょうか。
私は「信」とは、道徳というか倫理というか、しつけというか、まさに教育だと思います。
菅首相の会見の中には教育についてひとつもありませんでした。いずれ出てくることに期待しています。
現在の社会は、まさに信を欠いた状態ではないでしょうか。確かに経済問題は一刻も早く解決しなくてはならない問題ですが、その前に、教育を考え、一人ひとりが変わっていく時期だと思います。
私は政治家ではありませんが、楽しく子育てできる社会、こんな社会にしていきたいです!

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