龍ともこ(りょうともこ)の日記もどき

やっぱり、毎日書けるとは限らないから
【日記もどき】♪

生き残り組

2007年05月25日 | Weblog
両国・シアターΧ(エックスじゃないよ。カイだよ。)
で上演中の『フェイドラの恋』をみました。

たまたまチラシを目にしたら、なんと、『劇団ひまわり』で一緒だった友人の名前を発見!
(あまりみんなに知られていないのですが、実はワタクシ、ひまわりの大阪支部の一期生だったのですよ。高校3年の時に、大阪にでかい劇団ができたぞ!今だ!と思ってオーディションを受けたのです。オーディションに母同伴(^_^;)懐かしいわぁ。)

同姓同名の別人だったらどうしよう・・・と思いつつ、本人には内緒でこっそり観に行く。

舞台に出て来た彼女のシルエットだけで、すぐに本人だとわかる。
10年以上も時が流れたというのに、やっぱり特徴って覚えてるもんなんやなーと嬉しくなる。

大阪で一緒にレッスンをしてた仲間の間で、『東京に行く』ということは憧れであり、東京で活躍することが大きな目標でもあった。

同期の誰かが上京する時には、決まってみんなで新幹線のホームまで激励の見送りに行った。
私が上京する時も、みんなで来てくれて、新大阪のホームで
「りょうともこーーーー!!ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」
と、万歳三唱をしてくれた。
そりゃあもう、★お祝い★だった。
今思えば、なんと暖かい、ええ奴らか。

私を含め、そうやってかなりの数の上京組がいたはずだが、何年かすると、やはり東京で思うように続けられず、芝居をやめたり、西へ帰ったりする仲間も出てきた。
もちろん彼らは負けたのではなくて、それぞれ別の生きる道を見つけたのだが。
何が人生の成功か、幸せかなんて誰にもわからんし、舞台とかやめたほうが人間として幸せになれるんじゃ…と、役者の大半は感じたことがあるはず。

まあ理由はどうあれ、行きは万歳三唱だが、帰りは人知れずいつの間にか消えて行く。
悲しいけど、そういう世界なのだとだんだん気が付いてきた。


そんな中で見つけた『生き残り』の仲間!!
ほんまに嬉しい。
彼女が舞台に立ってることが、自分のことのように嬉しい。

終演後、楽屋に顔を出したら、彼女はすぐに私に気がついてくれて
(想い出してもらえんかったらどうしようかと思った)

きゃあーー(≧∇≦*)/〃ヾ(≧∇≦*)〃

と、再会を喜びあったのでありました。

自分が今も東京で舞台を続けられる環境にあることに感謝しつつ、
東京にいる意味を改めて見つめ直した意義ある夜でした。

がんばれ大阪!!(奈良やけど。)
これからも気合い入れていかなあきませんなー


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