龍ともこ(りょうともこ)の日記もどき

やっぱり、毎日書けるとは限らないから
【日記もどき】♪

青春の夏休みの宿題

2013年08月30日 | Weblog
昨日は少女の頃の夏休みの宿題のおはなしでしたが、
今日は大人になってからの宿題のおはなし。

上京して芝居の学校に入った一年生の夏に
課せられた宿題がありました。

『チェーホフの100の質問』
です。

よりリアルに役を追及するために作られた質問で、
その100個の質問に役として答えるというもの。

「どこで生まれたか」
「家はどこにあったか」
「父はどんな人だったか」
「母はどんな人だったか」
「あなたの優越感はどこからくるか」
などなど。

これがなかなか深い。

「母はどんな人だったか」
という質問に、自分の母のことなら何ページでも書けるけど、
役として書けと言われると、みんな突然
「やさしくて明るい人でした。」
とかになっちゃう。

役のことも、自分と同じくらいリアルにバックボーンを作りましょう、
というわけですね。

この時、宿題で出されたのは、
チェーホフの戯曲『三人姉妹』のメインキャストの中でどれか一人を選び、
その役として100の質問に答えたレポートを提出すること。

私は長女のオーリガを選びました。

戯曲を何度も読み返して
オーリガの考え方や習慣をつかまえて
ふくらませようとするも…

やはり資料を調べるということが不可欠になるわけです。

当時のモスクワ近辺の気候、風土、地図、
仕事、貨幣価値、衣食住などなどなどなど(◎-◎;)

今ならみーんなネットで検索して完了!

なのでしょうが、
私が19才の頃はそんなものありません。

なので、図書館!
図書館行くしかない!

夏の間中、図書館に通って資料を読みあさりました。

だんだん調べるうちに面白くなってきて、
もっとディープに調べたくなり、
国会図書館に通ったりしました。

同じ宿題を抱えている同期と図書館で会っちゃったりして( ̄▽ ̄;)

あれはあれで、ネットで検索して終わるよりも
よっぽど楽しかったし、ためになったと思います。

今も配役されたら、役としてその質問をさらっと考えてみるようにしています。

どんな端役にだって人生はあるし、
台本に書かれていなくたって想像することができる!

しかし、あの19の夏
めいっぱい調べて、
一つの質問にレポート用紙一枚使うぐらい頑張って書いたのに、
採点は確か

66点

でした( TДT)。
なぜだー!!!

皆さまも一度、やってみてください♪

自分として答えるだけでも、結構感慨深いものがありますよ。

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