羚英的随想日記

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■巨大地下空間・大谷■

2005-05-06 00:19:27 | 風の吹くまま
 5月4日に栃木県宇都宮市大谷町にある、大谷資料館の地下採掘場跡へ行きました。
いわずもがなの大谷石の産地です。




当たり前ですが、街に入るとどこもかしこも大谷石だらけです。

ここは資料館駐車場の周りの風景で、人工的に採掘した跡に樹木が生い茂り、独特な景観を造っています。

実は以前から是非ここに来てみたいと思っていたものでして、GWを利用して家族を道ずれに晴天の中やって来ました。


三脚を持参しなかったもので、ライトアップされているとは言えデジカメでは広大な内部空間にフラッシュライトが届かず、写真は諦めました。

この幻想的に蒼い石柱にライトアップされているところだけは、どうにか写りました。

内部の雰囲気は資料館のHPで感じていただけたらと思います。

江戸時代の中ごろから、大谷石の採掘は本格的に始まりました。
ここの採掘場は戦時中、軍事施設や軍需工場などに利用されたこともあるそうです。

現在はこの空間は、コンサートや美術展などのイベント、テレビ、CM、映画などの撮影や録音など、多岐にわたり利用されています。
また地下の教会もあり、幻想的な雰囲気の中で結婚式も行われるということですよ。


まず地下に続く石の階段を下りると、だんだんと温度が下がっていくのが分かります。地下の温度は摂氏5度で、吐く息が白くなるほどです。
半袖では大分寒いと思いますよ。
上着を車の中に忘れた男性陣は、強がっていたけど寒そうでした。

内部は巨大な地下建造物のようで、削り跡や所々ににあるレリーフのような模様が、さながら、エジプトの王家の墓で訪れた地下墳墓の巨大版のよう!
でもエジプトのそれらとは違い、無臭で埃っぽい匂いもしません。
むしろ空気が澄んでいるような感じさえします。

そういえば、大谷石の粉末などを含ませて野菜の鮮度を保つという緑色のビニール袋がありますよね。
大谷石にはこのような作用のある成分が含まれているそうです。
大谷石で囲った倉庫で、野菜などを保存しているというお家を以前テレビで拝見したこともありますが、実際こうして空間に入ってみると、不思議にキーンと五感が澄みまわるような感じがするんですよね。
単なる気のせいかも知れませんけど

ひとしきり巡ってから地上へ上がり、作業が機械化される前の採掘道具などが展示されている資料館を見学しました。

珈琲館のあるお土産屋さんもあり、めずらしい大谷石のグッズが沢山置いてありました。
またここの近くには、日本最古の観音像があるというお寺もあります。

地下の空間はそれは圧巻で、眼福を頂戴しました。
穴ぼこ(洞窟・鍾乳洞)好きな我が家のみんなも満足!のスポットです。


見学後まだまだ時間がたっぷりあり、さてどうしようかと考えました。
そして、またまた暴挙に出ました。
つづく


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