羚英的随想日記

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■横浜・文明開化のかをり■

2005-04-30 13:57:22 | 風の吹くまま
つづき 

なんだかんだと文句を言いながら、ぺロッと“焼きシュウマイ”を車の中で平らげて、次は馬車道通りに行きました。



神奈川県立歴史博物館の建物です。
ここでは車を降りて写真を撮りました。


写真を撮ろうと近くに行くと、どこからかジャズの音楽が聞こえてきました。
馬車道通りでは、心地よい音量で小洒落たジャズを流しているのですね
う~ん、

この建物はお気に入りなのです。
モチロン周辺には近代的なビルが立ち並んでいて、こちらは“ジャック塔”と比べると違和感があります。
違和感と言うと語弊がありますが、決して広くはない通り沿いにこれでもかと言う存在感があり、間近に迫る迫力に圧倒されそうになるのです。

この建物の周りにある程度の敷地があったりするのでしたらまた雰囲気は違うのでしょうが、現在はひしめき合うビルに阻まれ、随分と窮屈そうに感じます。





神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)は明治32年(1899年)から5年の歳月をかけて明治37年(1904年)に竣工しました。
ドイツネオバロック様式で、設計は日本橋、赤レンガ第2倉庫など数々の建物を手がけた工学博士・妻木頼黄(つまきよりなか)。
大正12年(1923年)の関東大震災ではドームを焼失したものの建物本体は災害を免れ、昭和20年(1945年)の横浜大空襲でも被害を免れました。
昭和39年東京銀行から横浜市が譲り受けるとともにドームを再建、昭和42年に全国に先駆け都道府県立の総合博物館として、平成7年には再編整備し歴史博物館として現在に至っています。
昭和44年、国の重要文化財に指定。
平成7年に国の史跡に指定。


さすがに銀行として建設したものなので、固い地盤の上に固い基礎を造り、外壁は関東で見つかった稲田御影(花崗岩の一種)を使用しているそうです。その外壁の厚さは1番厚いところで4尺2寸、今で言うと127~8cmぐらいでしょうか。あの関東大震災でもビクともしなかったのは納得がいきますね。
銀行としての機能と堅牢を求めた建築物なのだそうです。

外国人居留地にあったことから行内には外国人専用部屋や眺望の良い来賓室、また婦人専用の部屋も正面玄関の2階にあったそうですよ。

私は西洋建築様式の中でバロックが1番好きなものでして、ドレスデンのツヴィンガー宮殿や日本バロックと呼ばれる日光東照宮の陽明門など、う~ん、たまらなくいいですね
ここもそういうわけで、大好きなスポットなのです。
でもまだ館内には足を踏み入れた事はないので、いつかゆっくりと訪れたいですね。

文明開化の時代に思いを馳せると、ポンパドゥールの髪に帽子、首の高いドレスを召したご婦人が馬車に揺られて界隈を往来する姿が想像できるような気がしませんか


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2 コメント

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新聞に出てました (どんべ)
2005-04-30 19:27:51
資生堂さんから「横浜元町オードパルファムフローラルマリンの香り」っていうのが、元町と横浜市内で個数限定発売と、今日の新聞で今見ました。和洋の文化が融合した「欧風モダン」や「港町に吹くさわやかな風」をコンセプトに調香って、どんな香りでしょうね。私はりょう様の記事から香りをいただき感謝です。
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かほりたつ… (羚英)
2005-04-30 22:02:23
こんばんは

おお、タイムリーな話題ですね

香水がお好きでおられるどんべ様には、香りをくぐらてみたくなるコンセプトでは?

私もかつて香りを集めるのが好きでしたが、子どもが出来てからの周りの人たちが香水嫌いが多くて、つけられなくなりました

かすかに香る奥ゆかしさがいいのになぁ。



香りの記憶ってありますよね。

その香りが鼻をくすぐると、ある決まった場面を思い出す…などなど。

久しぶりにかすかに香りをまとってみようかな



すてきな情報ありがとうございます
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