りゅうこころのブログ

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トランスジェンダーの選手の出場は不公平

2020-02-25 10:20:19 | 日記

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

アメリカの女子高生が提訴した問題について書きたいと思います。

目次  

 
  1. 機会均等の権利
  2. 性転換手術による性別の変更
  3. 選手の心
  4. 二つの問題点
  5. 今回の問題整理
  6. ポイント

機会均等の権利

「男性の身体的特徴を持ったトランスジェンダーの選手が女子の競技に参加した結果、大会で上位に入り、奨学金を得ることができなかったとして女性が教育とスポーツの機会を受ける権利を定めた連邦法に違反していると提訴した」と記事にありました。

性転換手術による性別の変更

心と身体が一致しない障害(性同一性障害)に於いて性転換手術をうけ、「女性が男性になった場合に男性ホルモンを体内に取り込むことで男性的身体的特徴を得て男性として生きる」という観点と今回は違い、「男性ホルモンの値が先天的に高い女子選手」に対してその身体的能力の違いから「機会均等の権利に違反している」と提訴されたものです。

選手の心

これに対してトランスジェンダーの選手の1人は「私は女性として、周りと同じように競技に出場しているだけだ。勝利によって批判され、努力が認められないのは不公平で心が痛む」と話しているということです。

二つの問題点

「性の同一性についての考え方と生物学的な公平さは別問題だ。すべての女性は公平な競技環境を与えられるべきだ」という考え方と、「本人が認識する性別で扱われるべきだという州法に基づいた判断」という二つの異なった考え方が問題点として挙げられます。

今回の問題整理

今回の問題は「男性の身体的特徴を持った」という点が問題になるのでしょう。トランスジェンダーの方を否定する気も批判する気もありませんが、男性の身体的特徴を持っているという事は、生物学的に肉体的に女性よりも筋肉や骨格は男性として発達してしまっている訳で、男性と女性という区切りの中で争わなければならない競技でなければ問題はなかったわけです。

ゴルフでも「女性専用ティー」は男性よりもピンの近くに造られています。同じ100メートルを走るのでもタイムの差はどうしても出てしまいます。今のところ何の競技だったのかは明確になっていませんが、奨学金がもらえなかったとなれば女性が提訴する気持ちもわからなくもないです。

ポイント

しかし根本はそこではなく、「トランスジェンダーの人でも平等に参加できる権利」が確立されているかどうかだと考えるのです。ここのポイントは「協議で勝つか負けるか」ではなく、「参加できるかどうか」だという点です。スッキリしないポイントだと思うのですが、トランスジェンダーに対する認識や受け入れ態勢がまだはっきりと確立されていないのも事実です。性の問題は非常にデリケートで難しい問題です。世の中から肌の色に対する人種差別が無くなる事を祈ると共に、性の対立という問題も無くなってくれることを願います。

りゅうこころでした。ryukokoro



許すということ

2020-02-24 10:08:24 | 日記

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro
目次  
 
  1. 許すとは
  2. 心のありようとは
  3. 心の見えない器
  4. ではそんな事何でするの?
  5. 何で求めてはいけないの?
  6. 自分に対する言い訳
  7. 心のゆとり
許すとは
許すって、相手の行為や思いを受け止め、受け入れる事だと思うのです。怒らずに受け入れる事。すごく難しい事だと思われているのですが、実はこれ、自分の中の尺度の問題だって気付いている人はすごく少ないのです。みんな「相手が悪い」って思ってしまっているのですが、違います。貴方の心の器、心のありようが相手を許さないだけなのです。
心のありようとは
自分だと許してしまうのに人彼されると許せない。こういうことありますよね。「自分には甘い」とかいわれますけれど、その通りです。言い換えれば「自分の行為によって自分に降りかかる火の粉は避けようと思えば避けられるけれども、他人が降らせてくる火の粉は自分の意志では避けられないから頭にくる」という事なのです。でも自分に甘い事って、他人を許す心があれば悪い事では無いのですよ。
心の見えない器
なんだか宗教染みた書き方になってしまいますが、人それぞれ「心の器」というのがあるんだと私は思っています。その器がいっぱいになってあふれ出した時、人は他人に優しくなれるのだと。逆に自分の器を空っぽにして他人に八つ当たりする事は簡単です、嫌われるだけですけどね。私は他人から機われるのが一番怖いのです、だから「自分に厳しく他人に優しく」を心掛けています。自分に厳しい分には誰にも文句を言われないのです、心の中の事だから。でも他人に優しくするのって、より自分に厳しくないとできない事なんです。
ではそんな事何でするの?
他人に優しく自分に厳しくしていると、優しさって帰ってくるんです。見返りを求めたらだめですよ、それは優しさでも何でもないですから。単純に純粋に「人を憂う」んです。簡単です、特別な事をする必要は無いのです。ただ「思いやりを持って接する」これだけでいいんです。心の器の大きさって人それぞれ違うと思うのですが、求めずに与え続けてその器がいっぱいになって溢れた時、ちゃんと自分に帰ってくるのです。くれぐれも求めてはいけません。
何で求めてはいけないの?
優しさって、無償の愛情の事を指します。「席を譲ってくれた」とか「おかえり」と言って貰えたとか些細なものから、「この世に産んでもらえた」とか「自分は生かしてもらっているんだ」とかスケールの大きなものまで感じ方は人それぞれですが、与えられる優しさは「貰って当たり前の物」「ではなく、「自分が歩んできた奇跡に対するご褒美」なのです。自分から与えようとせず、ご褒美を強請るようでは帰ってくるのは嫉妬とか妬みになってしまいます。
自分に対する言い訳
そしてこれらの悪循環にはまってしまうと、人を憂う事が出来なくなり、逆に恨んだり妬んだり嫉妬したりするようになってしまいます。自分の心の器に穴をあけてしまっている状態ですね。これでは溢れるどころか漏れていくばかりです。そして自分で穴を空けているのにも拘らず他人のせいにしたり社会のせいにしたりして、結果自分を追い込んでしまうのです。
心のゆとり
心のゆとりは人に造ってもらうものでも貰えるものでもありません。自分の機嫌は自分で取る、自分がニコニコしていれば周囲もおのずとニコニコしてくれます。心理学の世界では心が風邪をひてしまっている人に「頑張れ」と言ってはいけないという表層的な言い回しがありますが、私のカウンセリングでは上記を説明した上で敢えて言います。
「一緒にがんばろう」
りゅうこころでした。ryukokoro

一矢報いる

2020-02-23 14:30:00 | 日記

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro
目次  
 
  1. 呪った社会に一矢
  2. 世の風潮
  3. 生きていても
  4. ヤバイ思考
  5. 病気です
  6. 認めない
  7. 誘導
  8. 気付き
  9. まとめ
呪った社会に一矢
自殺志願者と会話する機会がありまして、私としては何とか止めさせたいわけですが、理由も聞かずに何も答えられ何の出で聞いてみると「社会に恨みがある」という事でした。そして「電車に飛び込んで大勢の人に迷惑を掛けてやる、一矢報いてやる!」と仰っていました。
世の風潮
公共交通機関を止めたり焼身自殺を図って類焼したり、そんな事があると「死ぬなら勝手に一人で死ね」みたいな情報が多にして流れます。『生きる事』を最優先事項にしている私からすると、ふざけた情報を流すなって思うのですが、この方が何で社会に恨みを持ったのかは置いといて、「なぜ自分の命と引き換えに大勢に迷惑を掛けたいのか?」と訊いてみました。
生きていても
「良いか悪いかで言えば良くない事ですけれども、生きている状態で誰かに迷惑を掛けることだってできるでしょう?それなのになぜ自分の命と引き換えに迷惑を掛けたいと思うのですか?」こう問うと、『自分なんか生きていても仕方ない、散々社会に迷惑ばっかり掛けられてきたんだから仕返しをしたい』と言われました。
ヤバイ思考
こんな自暴自棄を通り越して「自爆テロ」的な発想になっている人をこのまま放置できません、そこで詳しく聞いてみました。『社会に迷惑ばかりかけられてきたと仰いましたが、よかったらどういう迷惑を受けてきたのか教えて戴けませんか?』「みんな自分の事を(汚い)とか(臭い)とか言うし、外を歩けば殴られる。家の中に引きこもっても悪口ばかり言われるし、こんな自分生きていても仕方ない、仕返しをしてやる!」
病気です
『はっきり申し上げますが、あなたは妄想性障害という病気です。家のあなたの部屋にあなたしかいないのに悪口が聞こえるんですよね?』「そうだけど、自分は病気なんかじゃない!頭がおかしい奴だって思っているんだろう」『いえ、思っていません。妄想性障害になるとみなさん貴方と同じことを言われるのです。(悪口言われる・自分は笑われている・ジロジロ見られる)そしてその声は目視で確認できなくても耳にはハッキリ聞こえる、違いますか?』
認めない
「そうだけど、自分は病気じゃないから精神病院なんか行かない!あんな頭のおかしい奴らと一緒に居るくらいなら潔く自殺を選ぶ」『潔いどころか、私には女々しく聞こえて仕方ないのですが・・・』この方は自己プライドの高い方でしたので、それをわざと逆なでする様に話しました。『精神病院のどこが頭のおかしい奴らなんです?ご存じなんですか?』「ネットで調べたから知ってる、不潔だし耐えられない」『それ、いつの時代の何を見られて仰られているのかわかりませんが、今の日本の医療現場であなたの仰られることが通用すると思いますか?これだけSNSで拡散できる世の中ですよ』
誘導
『誰にも分らないように悪戯してやろうって悪い事して、それをSNSに挙げて逮捕なんてニュース聞いた事ないですか?』「それがどうした!」『あなたが見たと仰られている劣悪な環境に閉じ込められたら、こんな酷いとこに閉じ込められた!ってSNSにアップしませんか?』「やるに決まってる!自分をそんな目に合わせる奴は許さない、社会に知らしめてやる」『ですよね、あなたは社会を憎んでいらっしゃるんですものね。その社会に対して拡散されるおつもりなのですか?具体的にそれは誰に対してです?』「自分を散々馬鹿にしてきた奴らにだ」『ご自身を馬鹿にしてきた人達に、自分はこんな劣悪な環境の精神病院にいるんだぞって教えて差し上げるんですか?』「だから、精神病院には入らない」『誰が精神病院に入れなんて言いました?』「え?そのつもりで来たんじゃないの?」『いいえ、私自身が睡眠導入剤を飲まないと寝られない時があるものですから、そういう共通のお話が出来たらいいなあと』
気付き
「なんだ、てっきり精神病院に無理矢理入れられるのかと思った」『今お話ししましたよね、私自身睡眠導入剤を使う事があります。心療内科でちゃんと処方して戴いたお薬を薬局で受け取り、喫茶店でコーヒーを飲んで帰ります。そのお誘いをしたかったのですが、あなたがヒートアップされるから』「そういう話なら先に言ってよ。それ位なら全然大丈夫だよ」『本当ですか、ありがとうございます。定期的に受診して帰りに喫茶店でコーヒーを飲んでという日々を過ごしていれば、うっとおしい悪口とか聞こえなくなりますよ』「え、そうなの?何で?」『あなたの病気が起こしている現象ですから、病気が治ればさっきみたいに電車に飛び込んでなんて馬鹿馬鹿しいでしょ?』「そっか、病気がこの声を聞かせているのか」『そうです、聞こえている様な気にさせているんですよ、あなたの脳が。ですからそこさえ治してあげればあなたの身体は健康です』「本当?そんなので治るのなら通いたいなぁ、心療内科行ってるって変な目で見られたりしない?」『昼間寝たもんで、夜寝られないんだわっていうお年寄りも来られますよ。お昼寝したら取るは目が冴えますものね』「そんな空気なの?紹介してくれる?」
まとめ
自虐思考の強い方々は一概には言えませんが大きな勘違いをして、いい気な思い込みをしていらっしゃる方が多く見受けられる気がします。もちろん肉体的精神的苦痛を現実に受けて、希死念慮を抱かれる方についてはこんな話し方は致しません。このケースはあくまでもこのケース、人間みんな違うのですから。
りゅうこころでした。ryukokoro

心と身体の傷

2020-02-22 10:23:21 | 日記

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

目次  
 
  1. 相談
  2. 性の違い
  3. 性の対象
  4. 寄り添う事
  5. 男の愚かしさ
相談
「うちの娘が何度も手首を切っている。相談に乗ってもらえないでしょうか?」というとある会社員の方からのご相談でした。「私で出来る事なら・・・」 と伺いましたが、部屋を開けてくれるまで10時間ほど掛かりました。僕はずっと彼女の部屋の外で、自分の両親が自殺した経緯と自分が見た光景を話し続け、何とか彼女とお話しする事が出来ました。
内容はこうでした。「私は中学生の時に従兄にレイプされてバージンではなくなりました。先日大好きな彼と結ばれた時に『お前、処女じゃないの?』と言われ、本当の事を話したら『うわ、汚な!!!』って言われ、『別れる』って言われました。もう死のうと思いました。最初は何も言われなかったら彼が初めてだよって言おうと思っていたんです。やっと忘れられそうだと思ったのに・・・もう死にたいです」

性の違い
非常に聞いていて辛かったし、胸が引き裂かれる思いでした。彼女が部屋の扉を開けてくれなかったのは「私が男性」ということでした。
でも両親が自殺した現場を見たことを克明に話し、「男とか女じゃないと思うんだ、命って。男性は女性の欠陥品なんだよ。命を育むことはできないし、十月十日お腹の中で護り通すことも出来ない。まず、生理の苦しみや痛みで、男性は頭がおかしくなるだろうって言われてるし、出産に至っては男性はショック死するって言われてるからね」と話をしたら
「私が思ってる男っていうのとはあなたはどこか違う。話聞いてくれる?」となりました。

性の対象
今回私の両親については触れませんが、女性がモノとして、性の対象として見られてしまう世の中に非常に憤りを感じますし、女性を傷つける男性の醜さ、愚かさ、汚らしさを痛切に感じます。
そもそも料理・掃除・洗濯だって、大好きな人が自分の為にやってくれるから嬉しいのであって、やって当たり前ではないのです。なんでこんな当たり前のことがわからない男が多いのでしょうか?本当に腹が立って仕方ありません。心から「いつもありがとう」と素直に思う事が出来てその一言を言う事が出来たなら、女性は大きな心で男性を大切にしてくれるのです。
私も男性です。お嬢さんの本当の所の心の傷や身体の傷は判りません。でも、理解しようとするかしないか、寄り添おうとするかしないかで変わってくるのです。そこが、「男とか女ではなく人間だから」という部分です。僕は彼女に素直に言いました。

寄り添う事
「ごめんね、判った様なこと言ってるけど、僕には卵巣もないし子宮もない。膣もないし生理も胸もない。第二次成長期から男性の目線を気にしなければならなくて、好奇な視線で見られ、暑くても下着が透けるからと脱ぐことも出来ず、生理という生物の神秘的でとても素晴らしいものを恥ずかしい事である世の中の風潮にさらされている、本当の女性の気持ちは判らない。でも、少しでも寄り添いたい、理解したい、力になりたいって思うんだ」と。
それを聞いた彼女はいろんな事を話してくれました。楽しい事・辛い事・悲しかった事・誰にも言えなかった事・・・・僕は「うんうん」って聞く事しかできなかった。一緒に辛かったねって泣いてあげる事しかできなかったんです。
その次の週から彼女は学校に行くようになりました。と親御さんから聞きました。3日間、すごく楽しそうに学校であったことを話してくれましたと。
この話は自ら命を絶った彼女のお通夜で聞きました。自分の無力さを呪いました。結局彼女は僕や親を安心させるために、辛い思いを堪えて学校に行く道を選び、3日後に自ら絶望を選びました。

男の愚かしさ
今回この様なセンシティブな内容を書いたのは、余りにも作り物であるアダルトビデオが簡単に誰でも視聴でき、事の善悪・人の気持ちが判らないバカな男が多すぎる事に対する警鐘です。いいですか、男性諸君。女性が産んでくれなかったら君たちは存在すらしていない欠陥品なのです。女性を射精の道具みたいにしか考えられないのなら、家で飼っているペットと同じく去勢してしまえ。
男の力は体格的に不利な女性を助けるためにあるものであって、女性に危害を加える為、自分の性欲を満たすために使うのではない。そして、この様な女性が心身共に傷ついてしまう行為が世界で毎日、何百人も行われている現実に目を向けなさい。「性被害に逢いました」なんて公表できる勇気ある女性は氷山の一角で、その記事にすら好奇の目を向ける様な男性はもはや男性ではない。
僕は男性です。僕が話を聞いたばっかりに、彼女は死を選ぶ決断が出来てしまったのだと思っています。聞かなければ命に別条のない自傷行為でまだ生きていたかもしれない。。。己の無力さに本当に腹が立ちます。
りゅうこころでした。ryukokoro

そもそも論

2020-02-21 09:49:49 | 日記

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro
目次  
 
  1. 嫌われるそもそも論者
  2. 目の前の問題の解決に寄与しない
  3. 議論をぶん投げてしまう
  4. 会議に時間の制約がついている
  5. 最初に使うべき言葉
  6. 悩みに重い軽いはない
嫌われるそもそも論者
『解決には何の役に立たない「そもそも主義」の人には宇宙の根本原理でも延々考えさせてあげましょう』
そもそも論と調べてみると上記のような言葉がいっぱいありました。私は必要だと思うのです、だって問題の根源を見ようとしないと論点がずれてしまいますから。それではなぜ嫌われてしまいのでしょうか。
目の前の問題の解決に寄与しない
議論している人を上から目線で茶化したり、「そもそも論」でちゃぶ台返しをしてしまうようです。目的を共有しないままで全く違う「そもそも~」の話を使われると「・・・だから?」ってなるみたいです。「で?」なんて言われてしまう人は、「そもそも」の使い方や意味を理解できていないのでしょう。だから本題の本質から外れて単なる自己主張だけで終わってしまうのです。
議論をぶん投げてしまう
問題解決に向けてみんなで知恵を出し合い、何とか着地できそうになった時、「そもそもさ、そんな議論しなきゃいけないほどの問題?」みたいな使い方をする人が居ます。最初から答えを持っていて、部下や後輩の成長の為に議論させて本質を見失わせないように使う分にはいいのです。でも同じ土俵で議論しておいてこんな事言われたらそりゃ嫌になりますよね。
会議に時間の制約がついている
やっと着地点が見えてきた、という時に「いやでも、そもそもさ」と始める人が居ます。物事にはこれが正解なんていうAI世界の「0と1のロジック」は存在しないのです。『どこからどこまでの範囲の中で、どこを妥協点にするのか』というのが多人数性議論の大切な所です。それを時間的制約のある会議の場でしかも終わり掛けに蒸し返されたら「じゃあ最初から答え出せよ」となってしまいますよね。
最初に使うべき言葉
「そもそも論」は然るべき着地点を正確に探るために、議論の一番最初に使うべき言葉です。あれやこれや聞いて於いて「そもそもさー」では後出しじゃんけん、理由の後付けになってしまうからです。嫌われてしまう理由は知ったかぶりでこの言葉を使ってしまう事が原因ではないかと私は考えます。
悩みに重い軽いはない
私はお悩み相談レベルですがカウンセリングを行います。依頼される方は藁にも縋る思いでお話をされるのです。そんな方に対してカウンセラーが「そもそもさー」なんて、たとえそれが正論であろうとも使用したらいかがでしょうか?ご相談者が求めているのは正論ではなく賛同なのです。これは会社内、親子関係でも当てはまる話です。
これが正論だと思っても、それを相手に押し付けない。何を言わんとしているのかをよく聞いてみる。これこそが「そもそも」に当たるのではないかと私は思います。
りゅうこころでした。ryukokoro