呪い 代わり雛【悪魔の囁き】
第四話【黒い血】
パズルを作る時と同じく最初は外枠からと思い庭の周囲から桜、椿、山茶花、もっくり、アジサイ等を植え出して一段落着いたので、次は中庭に四季感を持たせようと思い冬は枝だけで春になると芽を吹きだし夏に掛け青い葉を広げ秋には燃える様な赤に変わるモミジの木を3本植えました。ド田舎ですので長い秋の夜中は三日月も名刀を光に当てたような青光りした鋭い冴えで、雨上がりの夜は目を眩ませるような星屑を見ながら大ジョッキで飲む生ビールは仕事を終えた風呂上がりの1日の疲れとストレスが解消する程締め付ける喉越が仕事から解放されて自由感を満喫させてくれます。又、休日の解放感も紅葉を見ながら飲む日本酒も四季と共に美しく変わるものだと思いながら飲んでいます。まだ余裕のある庭を見まわして何か華やかさを彩る飾りが無いのに気が付き黄色と赤のバラの球根を植えて花が咲くのを楽しみに見ていました。それから芽が出だしてから何日かして、又、夢の中で見た事のない真夏の太陽に映える小麦色の肌をした健康美に満ち溢れて17歳~22歳位の美しい丸顔(薬師丸ひろこ系)の乙女が出て来て、私を海の中に引き込み海底深く沈んでゆく夢が3日程続きました。このころはまだ色ボケも納まっていませんでしたので引き込まれ沈んでゆく苦しさが快感となり絡み合う事に恍惚とした喜びを感じていました。そして夢の中で息が止まったなと思った時に死への苦しみより思いを遂げる快感が、このような女性と結婚できたら幸せだなと思って死ぬことに喜び満足していました。しかし、甘い思いも空しく夢の中に見知らぬ女が出て来た時は、憎しみ呪恨まれた奇怪な現象が起きる舞ブレで有ることに気が付いたのは東京に逃げ帰ってきた最近の事でした。第四話【黒い血】
つづく
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