「終の信託」

こういうのを試写会で見ると
ま、良かったな～と思う。
だって、おそらく自分では選んで見ないから。

「Ｓｈａｌｌ　Ｗｅ　Ｄａｎｃｅ？」を見たっけ？って思う。
見た気がしたんだけど
思い出すのは、ジェイローばかり。
そうか・・・、ハリウッドリメイク版しか見てなかったかも。

以下、ネタバレ。
見ようと思っている人は読まない方がいいかも。


まず、
バレリーナってガニマタ歩きなんだよね。
そこを直してほしかった。
前に友人の結婚式に出たとき、
地元でも有名なバレエの先生が和服で出席していたんだけど
その方の和服の着こなしが酷すぎ。
だって、素敵なお着物なのにガニマタでのしのし歩くんだもん。

東大医学部を出て、その大病院では始まって以来の女性部長。
そういう設定のエリート女医なんだけど
浅野忠信演じる医師に“絵に描いたような”情けない仕打ちを受けている。
（シウの友人女医曰く、「医者は絶対に浮気する。」の原理にのっとった行動）
そしてその男医師に裏切られ、暴言を吐かれて自殺未遂もどき。
・・・これは自殺ではなかったかもしれないけど。
ただ、その経験が後々大事になってくる。
患者の意志を明確な書面等にせず、“実行”。
検事の誘導にあっけなく引っかかっていく。

東大出の、一人で世の中渡ってきて、出世もしている医師なのに
あまりにも脇が甘い。
そこにリアリティが無さ過ぎなのだ。

そして浅野忠信との濡れ場。
あれは必要か？

すべてが古臭い演出。

周防監督って、奥さんに恨みでもあるのか？

ただ一つ救いは
草刈さんが演技下手すぎて、深刻さがものすごいことにならなかったことかな。

死に対する、折井医師の考え方には感動するんだけど
でもそれは通用しないということを彼女が知らないわけはない。
大沢たかお演じる検事はすごく優秀であるっていうのが伝わってきたし
彼が初めはものすごく嫌なやつっていう雰囲気を十分にかもしていたのも良かった。
浅野忠信と大沢たかおの芸達者ぶりが際立っていたよ。

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