ハンバーグなんて！！

知り合いの大学院生。

彼女はずっとお嬢様育ちでこの地方ではお嬢様女子大を卒業している。

学校の先生になりたいということで
国立大学の大学院に進んだ。

その大学院で出会った人たちと
どうも自分がうまくかみ合っていないと言うのだ。

彼氏ができたのだが
その彼氏はやはり東京の名門私学を小学校から大学まで進んだ方。

なぜ彼氏になったのかというと
その大学院のクラスの中で唯一、自分が話が合うと感じたからとか。


彼女いわく、
たとえば教授が皆にアイスをごちそうするよって言ってくれたとき、
自分は一般的なアイスをチョイスする。
その教授が手に取ったアイスと同じクラスのもの。
でも、他の方々の中には
ずっと高いアイスを平気で選んだりする・・・とか。
エスキモーのアイスorハーゲンダッツって感じかな～
レストランなどでの食事の時もそうらしい。

で、逆に、皆でちょっと遠出したときなんか、
彼女はせっかくだからその土地の物を、
ある程度お金を出しても食べたいと思う。
でも、他の人は安いからと全国展開のファミレスに行こうなどと言うというのだ。

そういう時は彼氏とともに
とくに意見もできず、皆に従うらしい。

なにしろ
人のお金なら平気でどんどん高いものを食べるけど
自分で払うときはすごく渋いというのがあからさまだと、
幻滅しているみたい。

たしかに渋いのは別に良いけど
人のお金ならこの時とばかり！
っていうガメツさが表面に出すぎる人は
シウも友達にはならない。

そこまでは同感。


ちょっと話は変わるけど、
そんな彼女についてこんなことも。

先日、その大学院の仲間と忘年食事に行こうとなったとか。

希望を取ったところ、
『ハンバーグ』

で、彼女の頭に浮かんだ疑問。

「ハンバーグって、外で食べるものなの？」

彼女が思うに
ハンバーグはお母さんがお家で作るもの。
それに勝る美味しいハンバーグなどは無い。
外で食べるとしたら、
家ではなかなか食べないものを食べたい。


さすが、お嬢様だ。
（彼氏も同意見だとか）

そりゃ～かみ合わないよね。


シウは自営業の家で育ったし
両親とも忙しくて
弟に譲った今は、母もわりと料理を頑張っているけど
家庭料理に手の込んだものが出てきたことがなかった。
ハンバーグなんて手の込んだ料理でもないけれど、
そんなシウにとっては
ハンバーグだって外食の候補にはなる。
（ま、忘年食事会にはどうかと思うけど）
世の中にはいろいろな考え方があるんだな～と感心したよ。

大学院、あと１年。

色々なカルチャーショックを経て、学校の先生になるんだろうけど、
きっとこれから先はもっとショッキングな出来事が待ち構えているだろう。
できれば大企業のＯＬなんかになったほうが
自分と同感覚の人が多いかも。
（大企業ＯＬの中には彼女と同じテイストの人、沢山知っているよ）
学校の先生だとしたら
彼女は少数派だろうな。

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話を聞くに
車も持っていて人には嫌と言えない彼女は
皆にかなり利用されてしまっているそう。
それでも断るよりは、
ま、いいかなと思ってやってあげていると言うのだ。
さすがお嬢様だ。