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「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

前夜祭で見てきた。
東京ならきっと大混雑なんだろうけど
さすが田舎。
客席はガラガラ・・・。
おかげで気楽に見られたけど
どうして~~~~????って感じ。
映画館、大丈夫なのか?
いくら空いてて見やすいとはいえ、
つぶれちゃったら元も子もない。



冒頭、ボンディシェリの動物園のシーンで
ゆったりと姿をみせる動物たちの映像を見させられ、
これから繰り広げられる映像美を約束された感じがして
なにしろワクワクさせられる。

これこそは3Dで見て損しない作品。

最後の最後まで期待を裏切らない。


以下ネタバレ





大人になって教師になったパイが語る、という設定なので
パイが無事に戻ることは最初からわかっている。
それなのに、ずっと緊張感を保つ展開がすごい。

海が宇宙と繋がり、16歳の少年なんて完全に気圧されてしまうところだけど
彼には“信仰”があった。
“”付きなのは、いかにもという信仰ではなく、
頭でっかちな16歳の少年らしい、神への憧れに似た信仰。
キリスト教、ヒンズー教、イスラム教と
彼はあらゆる宗教に興味を持っているのだけど
一番の根っこは幼いころに母に聞いた物語。
クリシュナの口の中に宇宙があったということ。
だからこそパイは巨大な大自然の中でも
それよりも大きな神を意識することによって平静を保つことができたということなのだろう。

そしてラスト。

どちらが本当の話なのか。

その選択を見る者に任せたことで
この、とても現実的ではない物語のイメージを崩さないまま、現実感を与えることに成功した。


パイ役の少年はずっと“空間”に向かって演技していたと思うと
その演技力の確かさに感心してしまう。
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