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『ブーリン家の姉妹』

原題の『ブーリン家のもう一人の娘』というのが
テーマをとても突いていると思う。

2人の姉妹は
そう願ったわけでもないのに
いつの間にかライバルになってしまう。
一方に脚光が当たれば
もう一方は影となる。
激動の時代、
2人ともが幸せになることは無理だったのか・・。

==========

まずナタリー・ポートマンとスカジョという2人の女優を見て、
インスピレーションを受けた人が
この映画を作ろうと決めたのでは?と思うほど
この役はこの2人の為にできたようなもの。

ハーバード大出のハリウッドきってのエリート女優ナタリー、
世界一のセクシーと称され、知的な魅力も持ち合わせたスカジョ。
この2人が姉妹役だなんて無理では?と思うけど
実在のブーリン家のメアリとアンは、
まさにこんな対照的な姉妹だったのだ。

2人揃ったシーンは豪華絢爛。
エリック・バナ演じるヘンリー8世も
肖像なんかとは全然違う格好よさなんだけど
アン&メアリの前ではその迫力に負けそう。

国王がずっと待ち望んでいた男子を
メアリがせっかく産むのに、
どうしてヘンリー8世はその男子を手放してしまうのか?とか、
メアリを忘れさせないようにアンを仕向けるのは何でなのか?とか。
せめてメアリがお産をするまで様子を見たら良かったんじゃないのか?とか。
色々な疑問も沸いてしまうけど、
そういう時代だったのよね。

中学生位のとき、
好きな女性と結婚するために
ローマンカソリックを破門されても
離婚し、
好きな女性と結婚したヘンリー8世。
という話を聞いた時は
とてもロマンティックな王様と純愛を想像したんだけど
それとは
全然程遠いドロドロ話だった・・・。
しかもその破門を良いことに
その後も結婚を繰り返す王様だったわけだし。
そして、
いまだに英国王室は同じような事を続けている気もするし。


変なところに貞操観念が厳しかったり
全然ゆるかったり、
王が法、ってことなんだよね。

2人の女性の生き方は
現代にも通じる描き方だったので
そういう観点から、もう一度見てみたいと思った。



アン・ブーリンがいつもしている“B”のネックレス
肖像画にも描かれてる。

アガットが同じものを販売しているけど・・・どう?

で、同じのをず~っとベティがしてるんだけど・・・。

なぜ?

ブーリン家の姉妹
コメント ( 2 )
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コメント
 
 
 
ベティも (ちゃぎ)
2008-10-28 19:53:25
この映画、機内でちょっと前に見たので忘れかけちゃってましたが・・・
「エリザベス」などに続く歴史ですよね。
姉妹の間のプライドと意地。 親の見栄と欲。
男を手玉に取っているようでいて、やっぱりそうではなくって・・・。 面白い作品でしたね。
で、一番笑ったのは、ベティちゃんがかけているこのネックレス。大笑いしちゃったんですけど。 ダサいって事? 流行っているのかな?
 
 
 
ちゃぎさん (シウ)
2008-10-28 21:05:49
お帰りになったんですね!

>>男を手玉に取っているようでいて、やっぱりそうではなくって

そうなんですよね。
アンは最初は随分と余裕だったのに
最後にはなんだか嫉妬深い愚かな女になってしまって・・・

ベティグッズはすべて“ダサい”っていう設定ですよね。
イニシャルネックレスが流行っているから
ベティもそれをしているっていうことなのかなと思うんですけど
やっぱりベティの取り入れ方はアウトです。
モードに就職する日のポンチョも
やっぱりそんな使われ方だった気がします。
ベティはいちおうオシャレはしたいと思っているんですよね。
可愛いけど・・・・。
 
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