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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「李藝ー最初の朝鮮通信使」

2013-10-21 18:43:56 | 映画
短いドキュメンタリーでしたが
とても濃い内容でした。

お隣の国から、大変嫌われている日本。

この李藝(イ・イエ)という外交官は
今からヤク600年も前、足利時代に日本に40回以上も来た人です。

下級役人の息子だったにも関わらず
努力を重ね、大王に重用されたとか。
晩年、老いた李藝に大王が、もう大変困難な旅である日本への旅をやめてはと言ったそう。
でも李藝は自分ほど日本のことを知る者は無いし
自分ほど歓待される者もないと答えたとか。

彼をこうも日本行きに駆り立てたのは
8歳の時に、倭寇に母親を拉致されたからとのこと。
彼は母を探す目的もあったのだ。
その目的は叶うことはなかったけど
彼は生涯でおよそ800人もの朝鮮人を祖国に帰したというから素晴らしい。

李藝にとって、日本とは母を奪った敵の国。
それが、いつか日本への愛情に変わったとのこと。

驚いたのが
李藝からだいぶ経った江戸時代という鎖国時代にあっても
朝鮮通信使は来ていたということ。


韓国人俳優ユン・テヨンが
当時の李藝と同じ旅路をたどる。
対馬を経由し、九州に上陸。
そして京都に上って足利将軍に会ったとのこと。

それと並行して、
日本と韓国の若者たちの討論風景なども描かれている。

シウがそこで強烈に違和感を覚えたのが
日本の男子学生のこんなセリフ。

「いつまでも過去を責めているから、日本を越えられない。」

日本を“越える”?

それはどういう“越える”なのだろうか。

過去にとらわれていては、日本との辛い過去を乗り越えることができず、
互いに手を携えて進歩していくことができない・・・ということなのか。

それとも
経済的に(国力的に)日本を越えられない、ということ?

もしも後者だとしたら
国と国で優劣をつけて、抜かす抜かされる、ということが彼にとって一番大事なことで
彼のそんな考え方こそが、
日韓の壁を厚くしている。

世間ではアホ扱いされている、
“韓流”と聞くと、「ハグして~」となるおばちゃん。
今作でも出てくるが、
彼女たちの方がよっぽど素敵。
だって、背のスラっとした普段はまったく見かけないハンサムさんがいきなり目の前に現れたら
そんな反応しちゃうのは当たり前だろう。
目の前の欲望に素直になっちゃう、おばちゃんたちは微笑ましいのだ。

日韓友好が本当に叶ったら楽しいだろう。
お互いに素直になって、幸せを見つけ出したいと思う。
李藝だって、そんな未来を夢見ていただろうと思う。


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