午前十時の映画祭、劇場鑑賞。
劇場で見るのは実は初めてで、
こんな機会に恵まれて本当にうれしい。
もう何度も見ているけど、
見る都度に違う感情が起きる。
これぞ傑作だと思う。
I'll only say this once. I've never said it before. But this kind of certainty comes just once in a lifetime
のシーンはもうフランチェスカが自分に乗り移っちゃったみたいに涙腺爆発。
今回は二人の子どもたちに注目。
母親の恋愛なんて悪夢でしかないのだけど
フランチェスカがロバートと行かず家族の元に残るという選択
そしてロバートとの恋を秘密にせず子供たちに打ち明けるという選択。
やっぱり打ち明けた、というところで彼女はずっと子供たちのことを考えていたと思う。
母親のかつての恋愛を知ったことで、
子供たち二人の人生のこれからが変わる。
フランチェスカの選択は過去も現在も正しかったと言える。
フランチェスカが、
ロバートとの出会いと別れが自分をこの田舎で暮らす残りの人生を支えたと言うけど
それもすごくよくわかる。
「自分が選択してここにいる。」という実感。
生きていくのにそれが必要。
でも何度見てもやっぱり、
「トラックのドアを開けて!」
って思っちゃうよね。
今調べたらイーストウッドが65歳、メリルが46歳。
ふたりともこんな色っぽいのはこの作品しかない感じがする。ダイアン・キートンとジャック・ニコルソンの作品とか、ハリウッドでは50歳オーバーの恋愛モノがすごくいいかんじなんだけど、日本はなかなかできないよなぁ・・・
「マチネの終わりに」はふたりとも50歳で頑張ってたとは思うけど。
シウもいつも思うけど、こういう大人の恋愛って日本では描かれないし
描かれたとしてもすごくイヤらしい感じになっちゃう気がします。
そもそも日本では恋愛の先には結婚があるからかな~、
ハッピーエンドは結婚だからなのでしょうか。
とすると恋愛は“適齢期”の人にしか許されないのかも、ですね。