まずは、エントロピー増大とは何か
以上から、示量性変数は系の大きさの変化に比例する。
ちなみに図には載っていないが、エントロピーSも示量性変数である。https://butsurimemo.com/intensive-and-extensive-properties/
半分に分割しても、元の量は変わらないので、示量性は変わらない。
言ってみればエントロピーとは「乱雑さの程度×部屋の面積」であり、「乱雑な程度」ではないのです。https://tidbits.jp/entropy/
宇宙論的なエントロピー増大の矛盾
それよりも遠方にある超新星を観測した結果、インフレーション後に減速していた膨張が、約70億年前に加速に転じたことが分かった。今までのエントロピーの法則からは、減速を続けていた孤立系宇宙空間の膨張速度が、ある特定の時点から加速し始めることはあり得ない。
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これら2つの現象の一つひとつについて、専門家はいろいろな説明を加えている。だが、2つを同じ土俵上で体系的に説明しようとすると、矛盾に遭遇してしまう。インク分子が一様に広がった状態を高エントロピー状態といいながら、エネルギー分布が均一な状態を低エントロピー状態というところに、矛盾がある。https://essay-hyoron.com/essay31.html
要は、現代の標準的な宇宙論とエントロピー増大則は矛盾しながら、ダークエネルギーなどの仮定をアドホックしていってるに過ぎない。
単に物体の固有時間の遅れと共に等方向に収縮すると、必然的に宇宙の相対体積が膨張するので、エントロピーが増大する。https://blog.goo.ne.jp/s_hyama/e/529fb1a941f9e1ce9021706bcdf9455c
「エントロピーの増大は時間を方向づけ、“過去”が存在していたことを印象づけます。そして、これらは私たちのアイデンティティの感覚を結び付ける記憶の基礎になります。時間が“流れる”感覚というのは、物理学の世界のことではなく、脳の構造の問題です。進化は私たちの脳を、未来を予測するために記憶を蓄える“機械”に作り上げました。したがって、時間は物理学よりも神経科学の領域である可能性があります。物理学によって時間が流れる感覚の説明を探すのは間違いかもしれません」(カルロ・ロヴェッリ氏)https://tocana.jp/2020/01/post_138552_entry_2.html
時間が流れるということは、記録そのものなので、印象とかそういうものではなく、物理学の領域です。
量子力学の観測問題のような神経科学の領域な可能性という考え方は、自分たちが変わってないという絶対主義(絶対時間や絶対空間)がもたらすものと考えられます。