しるべない旅

幼い頃の思い出と日々の雑感気まぐれに綴っております。

バイクふれあい記90 当時の二輪車免許

2023-12-06 19:18:39 | 日記
昭和30年代の交通事情は、まだ長閑でした。二輪車の免許は13歳、中学生で取れた。車両所有者が代表登録し、簡単な交通標識が理解出来ればいい程度。何ccでも乗れ、ヘルメットも努力義務でした。やがて、交通量の増加とともに、課税制度と連動して、免許試験が排気量ごとに区分、実技も課され、飲酒運転の処罰が厳格化していきました。高校生の事故防止で、取らない持たない乗らないのサンナイ運動で、若者がバイクに乗れなくしました。私の時代は、まだ、家族や知人からいたずらさせてもらい、運転方法を教われたいい時代だったのかもしれません。


バイクふれあい記89

2023-12-06 18:42:13 | 日記
バイクは、エンジンが身体に近い部分にあり、鼓動や熱量が直接股間に伝わり、楽しさが増してきました。エンストしても、アクセルグリップとセルボタンが手の平の範囲にあるから、慌てなくていい位置でした。チェーンをつけていると、風の影響を受けにくく、ノロノロ運転だと重心がしっかりしていました。キュルキュルとウォンの音をつけて鳴らしたり、キュルキュルでボタンを緩めて間を置いてから、ヒュ〜ンと惰力を残して、グリップを回したり、いろいろと試していました。ギアが入っていても、クラッチかブレーキを握っていれば、急に動かなかったです。雪が積もるとまるで、スノーモービル感覚でした。


バイクふれあい記88

2023-12-06 17:40:30 | 思い出のクルマ
まだ降雪はなかったものの、コンクリートや砂利道は、凸凹があるから、いい実験台でした。ウォントットッウォントットッガチャウォ〜ドロドロトットットッチャリンチャリン ハンドルをしっかり握り、ローギアだけを使い、走り始めました。本当に、スロー運転でしたが、左足を接地させながら、地面を蹴る感じで歩くようなスピードで動きました。雪道はこんな感じになるとわかりました。セルボタンを押したままにしていると、エンスト寸前だとカチッキュドッキュルルキュドッキュルルカチッカチッと音がしてすぐに走りを取り戻せました。エンストすると、シリンダーが寒気ですぐ冷えるから、セルとエンジンのせめぎあいが聞こえていました。アパート前の通路を何回か往復して、ハンドル感覚を身に着けました。



バイクふれあい記87

2023-12-06 16:09:15 | 日記
チェーンが巻かれるとタイヤの接地がぴったりしているから、車輌重心がしっかりしていました。シートに座るとガソリンタンク後ろにニーグリップがついているから、このゴツゴツに膝小僧がつくように座りました。みんなに見守ってもらいながら、乗車姿勢を正しくしました。ギアシフトにどうにか爪先と踵がついていました。まだ、車体を立てた状態では、接地出来ませんでした。チョークを戻すと、回転が徐々に落ちて行くから、セルボタンを押しっぱなしにしていました。トットッの音が途切れ出すとキュルキュルがすぐ鳴りました。自然にアクセルグリップを少し開けていました。表面がゴツゴツしているから、ちょっと曲げるとグリップが開きました。開閉器のカチッというタイミングやキュルキュルの音や点火音の混じるタイミングが長くなったり短くなったり、面白かったです。ライトを点けながら、セルを回すと灯りが微妙にチラつきました。エンジンが暖まると、足元が暖まり、安心していました。アクセルグリップを上下させ、優しく暖気しました。押しっぱなしにしていたセルボタンを緩めてまた押してって繰り返しても、キュルキュルいわなくなりました。カチカチという開閉器の音を楽しみました。エンスト寸前だとカチッキュドッドッキュルルドッドウォンウォンと音がして、お気に入りでした。音感が発達していたから、変化に敏感でした。いよいよ、チェーン装着で試運転してみました。





バイクふれあい記86

2023-12-06 13:51:46 | 日記
お母さんやお兄ちゃんに動作は10数えてと教わり、クセがついていました。ピストン位置の原理がわかると、キックペダルを戻して、残りを数えながらボタンを緩めました。潤滑したから、惰力音が響き止まりました。ヒュ〜ンガラガラヒュッという音が面白いと思いました。もう一度ボタンをボンと叩くとキュルトントンヒュ〜ンガラガラヒュッとピストンが空回りして止まるのかわかりました。キーを通電位置まで左親指と人差し指で左に捻り、ライト上のパイロットランプ点灯を確かめました。ガソリンコックを左指手探りで開け、チョークを開けながら、ボタンを押すと、ボンキュウォ〜〜とエンジンが唸り、ニッコリしました。10数えて、チョークを戻しました。ウォ〜ロロドロロドドトットットッ回転が低トルクになりました。