しるべない旅

幼い頃の思い出と日々の雑感気まぐれに綴っております。

バイクふれあい記106 雪中走行11

2023-12-11 22:01:27 | 日記


アパート前の取り付け道路坂を上り下りして、雪道に慣れました。まず、下ってみました。お母さんにアパート側から見守ってもらいました。ここをクリアしないと、金属道路に行けません。
ガチャ(ニュートラル→ロー)ウォ〜ロロドッドッ(手、足の順にブレーキ解除、ゆっくりアクセルグリップを上下させ、徐々にアクセルグリップを上げながらクラッチをゆっくり離す、動き出したら、雪面を左脚で蹴りながら、車体を立て、アクセルグリップを少し上げ、すぐ下げ、手、足の順にブレーキを効かせ、止まる寸前で左脚を
雪面につける)キーッキーットットッキーッキーッ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ(クラッチを握り、爪先からニュートラルに戻す)ガチャ(もう一度ローギアに入れる)ガチャ(踵からニュートラルに戻す。パイロットランプの消灯、点灯を確かめる。セルボタンを挟む右人差し指を上げて、右折、左折の方向指示器を操作してみる。セルボタンは押したままにしてみる。左の人差し指でヘッドライトをハイビームとロービームに変えてみる。)
こんなふうにして、やることを頭に入れながら、スリップしないようにゆっくりゆっくり操作していました。

バイクふれあい記105 雪中走行10

2023-12-11 21:13:39 | 日記
この長屋には小3の1学期いっぱいまでいました。小学校入学から2年生までの背丈の伸びは、急激だったのですね。長屋の思い出は、取付道路の急な入口です。


朝刊が届くときは、バイクの音色が合図でした。坂を登る際、吹かすからです。
コア〜キ〜トトンッロドトット
坂を登り、各戸に新聞をポスティングしているうち、エンジンが冷えて自然にストップするのがわかりました。音当てが得意だったから、これは2サイクル車のスズキコレダだとわかりました。まだ寝床の中で、道路の右側に寄り、助走を長くつけて登っているのが目に浮かびました。
モコモコウォトットコア〜キ〜ッ
モコモコは、セルダイナモの始動装置の特徴で、外付けではなくエンジン内部のコイルに電流を流して回すから、籠もった音になるんだと思いました。
積雪前、お母さんやお兄ちゃんに助走をつけて登ればエンストしないで登れると教わり、実行したのを思い出しました、

バイクふれあい記104 雪中走行9

2023-12-11 19:51:04 | 日記

雪国は、雲に覆われ昼間も暗いため、メインキーを灯火点けのままにしていました。お母さんの補助車役を次第に外してもらい、そばを沿い歩きしてもらい、自力で車体感覚を掴むようにしました。転倒しそうになると、手ブレーキをしっかり握り、クラッチをしっかり握り、左脚を接地させて休憩しました。後ろブレーキのフットはスリップの原因になるから、踏まないようにしました。ギアもローに入れたままにしていました。角型ライトを時折覗き込み、右手の平をだらんとさせ、アクセルグリップの表面に乗せていました。親指と人差し指はセルボタンにいつも触れていましたし、残りの三指は手ブレーキを握るのに使いました。回転数が落ち始めると、ボタンを押しっぱなしにしておいて、アクセルグリップさまざまな角度に開けてセルの音を楽しみました。




バイクふれあい記103 雪中走行8

2023-12-11 12:27:42 | 日記

晩夏から晩秋まで出来ていたことが、条件が変わっても出来るか、初越冬の挑戦は続きました。チェーン装着走行の難所は、加速を上手くつけて車体を安定させることでした。だから、お母さんに後ろに乗ってもらいながら、補助車役をしてもらい、バランス取りとアクセルグリップの回し方戻し方に慣れるまで教わりました。平型プレスハンドルだったから、楽にハンドルを掴めました。エンストすると左脚を着地させ、休憩しながら粘り強くエンジンの再起動です。
カチッキュドッルカチッドッヒュッ
濃いガソリンがプラグに被ったままだとこんな音がしました。大きな点火音がして、このままかかると思いきや、惰力音とともにカチッと切替器の音が鳴りました。
カチッキュルキュルキュルキュル…
溜まった混合気を優しく逃がしてあげます。バーンというバックファイヤーを起こさないためだそうです。ガソリンの濃い匂いが、あたりに広がっていました。お母さんに10数えてと教わり、その通り、エンストするたび、セルの音を気にしました。すごくいい音で、振動が股間に伝わり、気持ちよかったです。
ドロドロドロドロ…
残った混合気が燃焼し始め、大きな点火音が蘇りました。
ヒュウォンドッドッドッドッウォンドッドッ
また止まると怖いから、セルボタンを優しく押したままにして、ゆっくりアクセルグリップを開けていきました。キュルキュルが止まり、ヒュッという惰力音になり、点火音がしていきました。高回転になったら、アクセルグリップを繰り返し上下させ、ゆっくり手ブレーキを緩めながら、クラッチを緩め、走りを続けました。チャリンチャリンと車体が上下動して安定したら、お母さんに肩をボンとしてもらい、左脚をフットレストに乗せました。エンストしても飛び出さないと教わり、ギアはローに入れたままにしていたから、発進は楽でした。





バイクふれあい記102 雪道走行7

2023-12-11 07:46:19 | 日記

これは、サドルが自転車タイプで、後ろは荷台を想定しているから、タンデムも含め、乗り心地が悪かったと思います。お兄ちゃんの家のものは、タンデム前提のフカフカシートでした。しかも、アップハンドルでなかったから、腕も届いたのです。お母さんやお兄ちゃんといたずらさせてもらう時は、慣れるまで後ろに乗ってもらい、教わることが出来ました。ノーマルでも、スノーでも自力で車体を支えてみると、加速までは重く感じましたが、走り出すと軽く感じるのが不思議でした。