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この時代の西ヨーロッパでは、ユーラシア大陸に出現した史上の4大牛のうち、3種までが揃い踏みし、ほぼ全域に及んで共存していました。
手前から:オーロックス Bos primigenius、ステップバイソン Bison priscus 3頭、ヨーロッパスイギュウ(ムルスイギュウ) Bubalus murrensis 3頭
ユーラシア4大牛の最後の一角は、もちろん現生の南アジア産ガウルになります。
ステップバイソンは現生のヨーロッパバイソン(森林性ワイゼント)とは別種であり、その生態は北米のバイソンに近く、乾燥した平原を好み、群れを成して生活していたと想像されます。これまでに、アジアにまで及ぶユーラシアの広範囲にて、多量の骨格が見つかっています。
オーロックスの住処は比較的に植生の豊かな草原や疎林(open woodlands)に限定されていたようで、出土する骨格の数もステップバイソンに比べれば僅少であり、大きな群れの形成などはなかったかも知れません。
ヨーロッパスイギュウは、ライン川の支流であるムル川周辺で多くの骨格が得られたことから、ムルスイギュウの別名も定着しています。現生アジアスイギュウと近縁な種類であり、河畔や沼地に依拠したその生態も、ごく似通っていたことでしょう。
しかしながら、いずれも西ヨーロッパの一部地域では生息期間はもとより分布も見事に重複していたのであり、この場面のように3種が揃って遭遇するような機会も、決して珍しくはなかったと考えられます。
いにしえのユーラシア三大牛は、D-ホルシュテイン間氷期の頃に、サイズの肥大化がピークに達しました。ごく平和な晴れの日の一幕ながら、まさしく動物界の「筋量オリンピア」(笑)とでもいうべき、体重が優に1.5トンを超える巨牛の共演を目撃してください。
This is the scene, 'a HAPPY SUNNY DAY', from the middle Pleistocene western Europe, right in the period of relatively warm interglacial.
This was the era in which three of four largest bovid species ever appeared on the grand continent of Eurasia; namely the Steppe bison(Bison priscus), the Aurochs(Bos primigenius) and the European water buffalo a.k.a. Murr buffalo(Bubalus murrensis), co-existed.
The other one of the great four is ofcorse, the modern giant Gaur of southern Asia.
related phylogenetically to today's Asiatic water buffalo and probably had a similar lifestyle associated with rivers and marshes. All three however, sometimes appeared not only at the same period but same region and encounters just like depicted in this picture, might not have
been so rare.
Asiatic cousin, judging from scattered fossils.
日本で発掘されているのはバイソン(ハナイズミモリウシ)やオーロックスといったところでしょうか?
ちなみにガウルは現世のウシ科最大種とは言え、そのサイズは古代の大型野牛に匹敵する程なのですか?
振りながらアフリカスイギュウ(ケープバッファロ
ー)と酷似した種類もありました。
日本列島にオーロックス(Bos primigenius)が分布し
ていた形跡は知られていないと思います。
ステップバイソンも野生オーロックスも、時代や地域
によって平均的サイズに変動が見られますが、最も肥
大化した時期/地域のオーロックスが、現生ガウルの
最大亜種とサイズ的に同等だとする意見があります。
ガウルの雄は-バイソンなどにも言えることですが-
肩高など実際より誇大に紹介される傾向も見受けられ
ますが、更新世野牛のディメンジョンを今に維持する
稀有の野生ウシだと思います。
ただ、ガウルを史上最大の野生ウシに推す説は聞きま
せんし、古代のバイソンにはさらに巨大な種類もあっ
たと思われます。
ウシ属であってもオーロックスそのものとは別種という事でしょうか。
また、オーロックスの最大亜種がガウルの最大亜種とほぼ同大というのも意外でした。先史時代のオーロックスは歴史時代のものと比べるとずっと大型という記述を見かけたので、相当な巨牛だったのだろうなと勝手に思っていました(ガウルと同大というだけでも十分巨大ですが)。
ともあれ、自分の中でガウルはウシ科で最も好きな動物ですね。肩の異様な隆起や筋肉の固まりとしか言えないボディは圧巻だと思います!
スの亜種やその祖先に当るものは見当たりませんね。
ガウル雄成獣の威容ぶりには、確かに特筆すべきもの
がありますね。私はステロイドアビューザーと呼んで
います(笑) 冗談はさておき、野生オーロックスや
古代バイソンと並列すべき存在だと思いますし、それ
らにも見劣りすることはなかったのでしょうね。
ループは特に大型とされますが、一般に大きさでは、
ガウルが現生バイソン属種を上回ると思います。ガウ
ルの実物をじかに見た経験は、残念ながらないですけ
ど、両者を見比べた人の意見等々も考慮するとそうな
りますかね。
http://i289.photobucket.com/albums/ll203/jagroar/P1400887.jpg?t=1358693542
(jagroar)
某動物園で撮影してきた雄北米バイソンの写真です。
稀に見かける2mという肩高数値は、仮に大型個体であ
っても、事実と乖離しているように思われます。