前田五月 Maeda Satsuki 〜幸工房〜

〜 水彩画・アクリル画・デジタル画・イラスト 〜
創作中の呟きや、展覧会などへの出展情報などを掲載しています。

光を描く〜東山魁夷展

2018年10月15日 | 創作日記

秋の気配が広がる季節となりました
暑かった夏の後に訪れた涼しさに、ホッとされている方も多いのではと思います。

心待ちにしていた、東山魁夷展(京都)は、10月8日で終わりました。
皆さんの中にも足を運ばれた方も、おられるのではないかと思います。

私も、もちろん行ってきました


音声ガイダンスを聴きながら、ゆっくりゆっくり観て回りました。
観て回る絵の一つ一つが、聴こえてくるガイダンスの言葉一つ一つが、心に響いて響いて
素晴らしい時間でした


音声ガイダンスの中に、次のような言葉がありました。
「自然も人間も根っこは繋がっていて、自分はその根源から自然に現れている光を描いているように感じる、、」

そうなんだ〜と、描かれていてそんなことを感じられたのだ〜と、感動したのですが
それを改めて感じていると、だから、東山魁夷の絵からは、光を感じるのかもしれない、と思えました
だから、東山魁夷の絵からは、何か、とても優しく温かなものを感じるのかもしれない、とも思いました


東山魁夷は、奈良の唐招提寺のふすま絵を描かれる時には、何度も何度も下書きを繰り返されたそうです。
その頃は渡航が難しかった中国へ行き、下絵となる風景を、何度も何度もスケッチされたそうです。

納得がいくまで、求め続ける
満足がいくまで、描き続ける


まだまだ、本気で絵を描き始めて間もない私ですから、この姿勢だけは真似ていきたいと思いました










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庭のぶどうを楽しみながら

2018年09月01日 | 創作日記
9月となり、日が沈み始める頃になると、ほっとひと息つくような涼しさも感じるようになりました
すでに空には、何やら秋を感じる雲も広がり始めています

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?


今年の夏の暑さは格別でしたが、そんな中、我が家の庭ではぶどうの木がグングン成長していきました。
そして、今では、車庫のフェンスの一面を覆うぐらいに茂り、ぶどう●実●をいっぱい付けてくれています



このぶどうの木ですが、フェンスの右端に植えた、たった一本の苗木から成長したものなのです
本当に自然界の命の力には、驚かされます

ぶどうのように実がなる木も、美しい花をつける植物も、大きく枝を伸ばし葉を茂らせる大樹も
最初は、小さな小さな球根から、成長していきます。

種の力なのか、太陽から降り注ぐ光の力か、何億年もの滋養を持つ土(大地)の力か、雨の力か空気の力か、
それを読み解くことができないから、多くの人が”神秘的な力”を感じるのだと思います。

私が憧れる自然界の美しさは、これら想像を超えた”神秘的な力”の現れなのだなと、改めて思いました



鈴なりになったぶどうはとても甘いです
私の、家族だけではなく、ご近所さんや友人にも味わってもらえるくらい、次から次に実が付いていきます。

茂っていくぶどうの緑色の葉っぱからは、伸びていこうとする力強い生命力を感じます。
紫色に熟したぶどうの実は、豊かなツヤがあり柔らかく輝いています。
熟す前の黄緑色の実は、太陽の光に透けるとさらに美しく、ぎゅっとしまった力を感じさせてくれます。


自然界のいっぱいの力をもらって茂ってくれたぶどうから、私はたくさんの喜びをもらいました。
この喜びを力にして、自然界の神秘的な輝きを表現できるよう、描き続けていきます










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東山魁夷の言葉と色と

2018年07月14日 | 創作日記

夏本番の日差しを受けて、見上げる空がひときわ眩しい季節となりました
皆さまは、いかがお過ごしでしょうか

私は、久しぶりに描きたいと、強い意欲が湧くイメージを得て、試行錯誤も楽しみながら描いています。
そんな最近の私の心の中には、画家の東山魁夷の言葉が繰り返し響いています

『絵を描くことは祈ること』

東山魁夷は、どんな気持ちをこの言葉で表現したのでしょうか?
この含蓄ある言葉が、絵に向かう私の心を静かに深く澄ませてくれています


東山魁夷の、藍色や深い緑色に輝くの絵を、観られたことがある方も多いと思います。

光のようなものは描かれていないのに、全体が静かに輝いているように感じられます
深い色調で荘厳さを感じるのに、見入っていると、とても軽い喜びのようなものが伝わってきます

絵を描いていると、色によって、使いやすい色や難しい色があります。
私は、濃い青や紺系紫系は特に難しいと感じています。
それは、混ぜても濁りやすく、単色でも他とのバランスが取りにくいからです。

他の方の絵を鑑賞させて頂いても、濃い青や紺系・紫系を、濁らずに上手に使われている方は少ないように感じます。

それらの色を深淵に透き通っているように使える東山魁夷の力量は、私の想像を越えています。
そこには、東山魁夷の人格的なものも関わっているように、私は感じます。


東山魁夷は、画家として、人間として、何か一線を越えた高みに達した人なのだろうと、私は思います

その東山魁夷の生誕110年を記念した展覧会が、京都で8月末から開催されます。
京都では30年振りの大回顧展だそうです

その時に、東山魁夷の精神性に少しでも触れられるよう、未熟な私ですが、日々、絵に向かっていきたいと思います









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春を楽しみながら

2018年03月28日 | 創作日記


季節は春ですね
一歩、外へ出れば、花壇にも道端にも、木々の枝にも、美しいお花がいっぱいです
この頃になると、私は家の中にじっとしていられず、今年も、あちらこちらへ出かけています

どこへ出かけても、心も身体も全部が喜んでいるような、そんな時間を過ごすことができます。
春にいっぱいの力をもらって、私も試行錯誤を続けながら、桜を描き続けています




色とりどりの花々が広がる風景や、美しい色に染められている木々を見ていると…
私は…、何て心を縮こませていたのかと、シミジミ思ったりもします。
こんなに生き生きとして、辺り一面を喜びに埋め尽くしてしまう花々や木々を、描こうとしているのだから、
小さい白紙の上であっても、この感動を忘れては、満足する絵は描けないと改めて思いました


春の生き生きとした風景は、落ち込む間も与えずに、私を元気にし描く意欲を湧き立たせてくれます。
だから私は、やっぱり、春が大好きです

春に包まれていると〜
私の桜は、まだまだ試行錯誤の試し描きの段階ですが、自分なりに、満足いく今年の桜を描けそうな気がしてきます





私に、いっぱいの力をくれている今年の春を、ブログにも残しておきたくなりました。
みな様にも、楽しんで頂けたら嬉しいです。

まずは、琵琶湖が見える場所にある、石山寺の春です。
梅の花が満開でした


紅梅色の梅にも見とれました 自然界の色は、息を飲むほど、鮮明で美しいです
鮮やかな水仙の花が、春の日差しを受けて眩しかったです




次は、北野天満宮の梅苑の枝垂れ梅です
紅梅に白梅に八重に‥ 写真を撮るのを忘れて、感嘆しながら周回しました。




いよいよの季節だ〜と思っていたら、今年は早いようで、満開を迎えている場所もあるようです
私も、引き続き、あちらこちらへ出かけて、今年のを楽しみま〜す













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私の中にある満開の桜を求めて

2018年02月20日 | 創作日記


少しずつですが、春の気配を感じる日差しが増えてきたように感じています。
もうすぐ、桜の季節が到来します

私は昔から、桜が大好きで、この季節になると心弾ませながら満開の桜&桜並木を求めて動き回ります


だから、絵を真剣に描くようになってから、何度も桜を描くことに挑戦してきました。
なんとか仕上げた絵もありますが、でも、未だに心から満足する桜を描けていません。


桜の柔らかさ美しさを求めて、今年は、いつもよりも、さらに試行錯誤を繰り返しています。
ただ、描いても試しても、手応えを感じる桜は描けません。

行き詰まってしまって、何かヒントでも得られないかと、尊敬する画家さんの画集やネットを開けて、桜の絵を色々観ました。

でも、私が描きたいと思う桜の絵には、出会えませんでした。


改めて、しみじみ気づきました・・・
描きたい桜は、私の中にあるのだと
桜が大好きな私の心が満足する、桜の絵は、私が描くしかないのだと



そう気づいたら、気持ちも少しスッキリして、また試行錯誤を始めていく力が湧いてきました

余り背伸びをせず、毎年毎年、桜を描き続けていこうかとも思います。
心から、心の底から満足できる桜を、いつか描きあげられるよう、技能も彩色技術も磨き続けていきたいです


でも、まずは、今年の私の心が少しでも満足できる、桜の絵を仕上げられるよう、精進します
みな様に観て頂きたと思う、桜の絵に出会えますように









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