敗北のナンパ師 2022-08-15 23:00:00 | 超短編小説 ある男は、自信を取り戻す為、今夜中にナンパを成功させると、自分に誓いを立て、渋谷に乗り込んだ。案の定、そんなギラついた男には、女子は振り向かない。すると彼の人生を暗示するように、空は怪しくなり、雨風が段々激しくなってきた。雨に濡れた髪も色気全開と勘違いする男だったが、風邪による、熱が出てきたようだった。フラフラになり「ナンパ…誰か…」と呟く彼は、その様子に同情した老婆とホテルに入るのだった。 完